2016 Fiscal Year Annual Research Report
Host cell competnecy for negative-stranded RNA viruses
Project Area | Molecular basis of host cell competency in virus infection |
Project/Area Number |
24115002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
永田 恭介 筑波大学, 学長 (40180492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 三用 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (20291932)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | ウイルス / 宿主因子 / ゲノム複製 / 転写 / インフルエンザウイルス / RNA依存性RNAポリメラーゼ / 構造生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度では、酵母遺伝子欠損ライブラリーを用いた酵母内ウイルスRNA合成系により、NPタンパク質の新たなシャペロン分子として、スプライシング因子であるPrp18を同定した。Prp18により、ウイルスRNA合成反応時の鋳型鎖の構造が安定化され、RNA合成活性が促進されることを明らかにした。ウイルスポリメラーゼの伸長により、鋳型鎖から遊離したNPを再配置する機能をPrp18はもつと考えられる(Minakuchi M et al.)。一方、これまでに同定したNPシャペロンであるRAF-2p48/UAP56の分子機構についても解析を進め、RAF-2p48/UAP56がNPの三量体化を促進することで、ウイルスゲノムとNPの結合を促進することを明らかにした。さらに、三量体のNPをウイルスゲノムにリクルートすることで、ウイルスゲノム上でのNPの非特異的凝集を抑制し、鋳型活性の高いウイルスゲノムを構築することが示唆された。また、核内で複製されたインフルエンザウイルスゲノムの細胞質への輸送を制御する分子として、メチル基転移酵素であるPRC2(polycomb repressive complex 2)複合体を同定した。PRC2は条件的ヘテロクロマチンの形成に必須な酵素である。PRC2は、メチル化活性非依存的にM1タンパク質と結合し、核外輸送複合体の形成を促進することを生化学的および細胞生物学的に明らかにした(Asaka MN et al.)。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)