1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01041064
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤原 健蔵 広島大学, 文学部, 教授 (90034545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHARMA R.C. ジャワハルラルネルー大学, 国際研究学部, 教授
友澤 和夫 東北大学, 理学部, 助手 (40227640)
牧野 一成 佐世保工業高等専門学校, 講師 (00173724)
岩崎 公弥 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80135392)
岡橋 秀典 広島大学, 文学部, 助教授 (00150540)
河野 憲治 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (50034476)
中里 亜夫 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60044343)
米田 巖 広島大学, 総合科学部, 教授 (90012533)
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Keywords | 干ばつ常習地域 / 村落変化 / 潅漑 / 村落社会構成 / 指定部族民 / 政策効果 / 商品作物 / 生態系変化 |
Research Abstract |
本研究計画では、平成3年度において、これまでの2年度にわたる現地調査をふまえた総括調査を、以下の3項目について実施した。1)研究総括のための作業ならびに集会を下記の通り実施した。(1)平成3年4月3・4日、駒沢大学で開催された日本地理学会春季学術大会において、研究成果の一部を中間報告の形で発表し、討議を得た。(2)インド側共同研究者のR.C.シャルマ教授を、平成3年6月5日〜7月18日の期間、広島大学に招いて、日本側研究者の論文内容、日印用語の統一、デ-タベ-スの入力様式など、研究総括のための具体的な作業を行った。この間、広島大学以外の研究分担者は随時来広して、同教授と担当事項について議論した。なお、6月23日に学内において小集会を開き発表した。(3)最終的な研究総括の作業を平成3年11月22・23日に広島大学において実施し、公表論文の内容ならびにデ-タベ-スの入力状況を点検した。2)本研究計画において現地調査を行った6つの標本調査村の基本資料(世帯悉皆調査等)を、研究総括並びに将来の追跡調査のために整備しておくために、広島大学総合地誌研究資料センタ-所蔵の南アジア地誌情報デ-タベ-スシステムに追加入力した。入力件数は世帯総数769の家族構成、職業、姻戚関係、土地所有、飼育家畜等の10数項目であり、これにより標本調査村の社会的経済的分析がきわめて正確かつ効率よく行うことができるようになった。3)研究の成果を、『インド干ばつ常習地域の農業と村落変化』の題名で刊行した。総ペ-ジは220で、次のような結論を得た。インド政府は1970年代以降干ばつ常習地域をはじめとする後進的農村地域を対象とした開発政策を進めてきたが、調査村落の分析から、それらが当該地域の経済と生活の向上に一定の効果をあげ、一部では住民に自己革新の意識を与えていることが明らかとなった。しかし、なお、看過できないいくつかの問題があり、それが改善されない限り持続的発展は期待できないように思われる
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 南埜 猛: "ジャ-ティ集団の接角と自己革新によって脱皮する村・ダヒワディ" 地誌研年報(広島大学総合地誌研究資料センタ-). 2・3合併号. (1992)
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[Publications] 友澤 和夫: "ビンディヤ山地におけるバンジャラ村落・ナハルケ-ダの変容" 地誌研年報(広島大学総合地誌研究資料センタ-). 2・3合併号. (1992)
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[Publications] 岡橋 秀典: "地方小都市近郊の指定トライブ卓越村・ガデ-ルの森林依存経済" 地誌研年報(広島大学総合地誌研究資料センタ-). 2・3号合併号. (1992)
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[Publications] Kenzo Fujiwara: "Two Decades of Change in Former Temple VillageーAbhaneri" 地誌研年報(広島大学総合地誌研究資料センタ-). 2・3合併号. (1992)
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[Publications] Kenji Kouno: "Crop Cultivation and Soils in Two Villages of Deccan Trap" 地誌研年報(広島大学総合地誌研究資料センタ-). 2・3合併号. (1992)