1990 Fiscal Year Annual Research Report
合衆国の産業構造転換過程における都市問題ー伝統的工業都市の衰退と再生をめぐってー
Project/Area Number |
01041092
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
重森 暁 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (70036581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TABB William ニューヨーク市立大学, 経済学部, 教授
HILL Richard ミシカ゛ン州立大学, 社会・経済学部, 教授
岡本 祥浩 松阪女子短期大学, 講師 (70211810)
松岡 俊二 広島大学, 総合科学部, 助教授 (00211566)
植田 和弘 京都大学, 経済学部, 助教授 (20144397)
樫原 正澄 大阪府立大学, 農学部, 助手 (20128763)
遠州 尋美 神戸大学大学院, 自然科学研究科, 助手 (30168819)
塩崎 賢明 神戸大学, 工学部, 助教授 (20127369)
木下 滋 阪南大学, 商学部, 教授 (10161530)
加茂 利男 大阪市立大学, 法学部, 教授 (80047357)
横田 茂 関西大学, 商学部, 教授 (80067686)
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Keywords | アメリカ合衆国 / 産業構造転換 / 都市問題 / 伝統的工業都市 / 地域経済 / サ-ビス経済化 / 都市再生 / 都市成長管理政策 |
Research Abstract |
アメリカ合衆国の産業構造転換過程での都市問題の諸相として、地域経済の不均等発展性、地域・業種・階層間格差の拡大、都市構造の転換(都心部の衰退と郊外部の発展)などがある。そして、注目すべき論点の一つがアメリカにおける製造業の衰退を、どのように認識するかであり、それはサ-ビス経済化の進展に対する評価に関連している。これらのことを解明するために、以下のような視角と論点の整理を行った。 1.サ-ビス経済化による経済発展を、アメリカの国際競争力の回復との関連性において分析する。 2.自動車産業における生産システムのあり方に関して、従来の大量生産システムからフレキシブル生産システム(ないしはリ-ン生産システム)への移行を、新して段階を画するものとして概念できるのか。その場合に日本の自動車産業の生産システム(トヨティズム)が、世界的な生産システムへと転化しうる鍵は何なのか。日米合同による新しいハイブリッド型生産システムは形成されるのか。 3.都市問題の一側面として、都市成長のあり方を包括的に把握する重要性が明確となった。これは、1980年代とりわけ80年代後半におけるアメリカの都市成長管理政策が、都市の居住性向上に寄与してきたことを考慮すると、日本の都市問題との関連でも注目に値する。 4.都市構造のあり方に関連して、都心部の衰退と郊外部の発展を考える際に、交通問題との関連で検討することが必要であり、アメリカの各都市においても公共交通機関の重要性が再認識されてきている。
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Research Products
(1 results)