1990 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・太平洋地域の農村部における遠隔教育の実態調査
Project/Area Number |
01041103
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 秀俊 放送教育開発センター, 所長 (70089994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麻田 豊 東京外国語大学, 助教授 (70116135)
廣田 照幸 南山大学, 文学部, 講師 (10208887)
小川 鑛一 放送大学, 助教授 (90016684)
後藤 将之 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (40178455)
樺山 紘一 東京大学, 文学部, 教授 (30027544)
濱野 保樹 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70156412)
佐賀 啓男 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30196109)
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Keywords | 遠隔教育 / 高等教育 / インド / パキスタン / メディア利用 / 学習動機 / 学習実態 / 成人教育 |
Research Abstract |
インドにおいては、インディラ・ガンディ-国立公開大学を対象に、その機能、教授機能、及び学生の実態について現地調査を実施した。ニュ-ディリ-における大学本部およびハイデラバ-ド、バンガロ-、マドラス等における学習センタ-を訪問し、関係職員に面接したほか、資料を収集した。学生の実態については、約50人の学生に個人面接し、その社会的背景、勉学の実際につしてのデ-タを得た。これらの資料とともに、各種メディアの利用、高等教育の文化的背景、社会階層との関係についても資料を収集した。 パキスタンにおいては、アラ-マ・イクバ-ル公開大学を対象にその機能、教授機能、及び学生の実態について現地調査を実施した。イスラマバ-ドの本部における関係職員への面接及び資料の収集に加えて、より実証的なデ-タを得るため、次の4種の調査を実施した。(1)学生対象の質問紙調査(有効回収数661件)、(2)チュ-タ-対象の質問紙調査(有効回収数188件)、学生対象の面接調査(約80名)、(4)チュ-タ-対象の面接調査(約20名)。学生及びチュ-タ-対象の面接については、イスラマバ-ド・ラワルピンディ地域、カラチ地域、ペシャワ-ル地域、ラホ-ル地域で実施し、そのほとんどを録音し、現地において録音内容の英語による記述を完成した。質問紙調査については、現地において、回収された調査表のコ-ディングと自由記述欄のタイピングを完了した。これらの調査で重視した側面は、(1)学生が公開大学で勉学する動機、(2)学生の学習達成に関する認識、(3)特定コ-スでの教授要素の機能、(4)ラジオ番組とテレビ番組の利用態様、(5)チュ-タ-の教授活動についての認識、(6)チュ-タ-の学生の学習についての認識、(7)学生の勉学動機と関連した社会的背景、である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 佐賀 啓男・麻田 豊・後藤 将之・小川 鑛一・吉田 昌生: "パキスタンにおける遠隔教育:基礎資料と調査計画" 放送教育開発センタ-研究開発部ワ-キングペ-パ-. 017ーJー90. 1-176 (1990)
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[Publications] 濱野 保樹・樺山 紘一・廣田 照幸: "インディラ・ガンディ-国立公開大学における教授機能と学生の実態" 放送教育開発センタ-研究報告.
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[Publications] (発表予定) 佐賀 啓男・後藤 将之・麻田 豊・小川 鑛一: "アラ-マ・イクバ-ル公開大学における教授機能と学生の実態" 放送教育開発センタ-研究報告.