1990 Fiscal Year Annual Research Report
科学衛星SOLARーAによる太陽フレアの日英協力研究
Project/Area Number |
01044044
|
Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
平山 淳 国立天文台, 太陽物理学研究系, 教授 (20012841)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BENTLEY R.D. ロンド大学, マラード宇宙科学研究所, 研究員
CULHENE J.L. ロンド大学, マラード宇宙科学研究所, 教授
小川原 嘉明 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (80013671)
末松 芳法 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (50171111)
常田 佐久 東京大学, 理学部, 助手 (50188603)
渡邊 鉄哉 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (60134631)
小杉 健郎 東京大学, 理学部, 助教授 (70107473)
|
Keywords | 太陽フレア / 太陽高エネルギ-現象 / 軟X線高分解能観測 / ブラック分光器 / 日英協力研究 |
Research Abstract |
平成2年4月より科学衛星SOLARーAの第一次機械合わせ、噛み合わせが始まり、11月より総合試験が今日まで継続していて、平成3年8月の打ち上げを目指して最終的な機能試験が進行している現状である。日英協力により進められているブラッグ分光器もこのマスタースケジュ-ルに合わせて衛星試験に参加し、そのための単体レベルにおける試験も行っている。第一次噛み合わせの際に生じた検討事項は夏期の単体試験期間中に改修している。単体機械環境試験において、検出器カソ-ドが破損する事故が生じたが、その後の追試により、検出器の分光器への固定方法の改良により克服している。また搭載観測ソフトウェアも時間をかけてデバックを行っ て来ている。現在までに衛星総合試験は電気試験が終了しているが、ブラック分光器も大きな問題なく、今後に引き続く環境試験他に備えている。搭載機器の製作と平行して、地上系の整備、デ-タ解析方法の確立も着々と進行している。平成2年4月、7月、10月の会合により、SOLARーA共同研究者へ配信するデ-タ解析にふさわしいフォ-マット、配信メディアの決定、デ-タ解析ソフトウェアの整備、分担などの作業が進んでいる。またSOLARーAデ-タの価値を質的に向上させる海外ステ-ションによるデ-タダウンリンクも実施されることが決定した。世界に広がる太陽地上観測網との共同観測研究もSOLARーAによる科学的成果を向上させる重要な項目であるが、デ-タ解析の基本的なル-ル作りと共にいくつかの国際会議でその可能性を探り、実現させるべくその第一歩を踏み出している。日英協力機器単体試験における不具合のため当初の渡航計画を多少変更せざるを得なくなったが、基本的には、衛星計画が遅延なく進んでいるため本質的な研究計画の変更はなく、当初予定の成果を挙げたものと考えられる。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] T.Hirayama: "Magnetic Morphologies of Solar Flares" Lecture Note in Physics“Flare Physics in Activity Maximum 22"ed.Y.Uchida,R.C.Canfield,E.Hiei,T.Watanabe. (1991)
-
[Publications] T.Kosugi: "Hard XーRay Telescope(HXT)" Advances in Space Research.(1991)
-
[Publications] T.Watanabe: "The SOLARーA Related Science Programs" Advances in Space Research. (1991)
-
[Publications] J.L.Culhane,E.Hiei,R.D.Bentley,C.M.Brown,G.A.Doschek,J.Lang,T.Watanabe: "Plasma Diagnostics with the SOLARーA Bragg Crystal Spectrometer" Advances in Space Research. (1991)
-
[Publications] Y.Ogawara,T.Hirayama,H.Kurokawa: "The SOLARーA Mission" Advances in Space Research. (1991)
-
[Publications] T.Sakao and the SOLARーA HXT Team: "The Hard XーRay Telescope Onboard SOLARーA" Lecture Note in Physics"Flare Physics in Activity Maximum 22"ed.Y.Uchida,R.C.Canfield,E.Hiei,T.Watanabe. (1991)
-
[Publications] Y.Uchida,R,C.Canfield,E.Hiei,T.Watanabe: "Lecture Note in Physics"Flare Physics in Activity Maximum 22"" Springer Verlag, 1-450 (1991)