1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01044045
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
小平 桂一 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (60012845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
STOCKTON A.N ハワイ大学, 天文学研究所, 教授
TOKUNAGA A.T ハワイ大学, 天文学研究所, 教授
LILLY S. ハワイ大学, 天文学研究所, 研究員
佐々木 敏由紀 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (80178657)
HALL D.N.B. ハワイ大学, 天文学研究所, 教授
沖田 喜一 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (60204096)
中田 好一 東京大学, 理学部, 助手 (80011740)
中桐 正夫 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (00124678)
関口 真木 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (40216528)
山下 卓也 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (00211631)
長田 哲也 京都大学, 理学部, 助手 (80208016)
舞原 俊憲 京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)
田中 培生 東京大学, 理学部, 助手 (70188340)
小林 行泰 東京大学, 理学部, 助手 (50170361)
家 正則 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (30111446)
佐藤 修二 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (50025483)
唐牛 宏 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (30221196)
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Keywords | 銀河構造 / 銀河の進化 / 赤外線天文学 / 観測機器開発 / マウナケア天文台 / 原始銀河 / 銀河のバルジ成分とディスク成分 / 高角分解観測 |
Research Abstract |
本年度は10グル-プのべ17人が参加して観測、調査及び観測機器開発の打ち合わせを行った。 主な成果としては、 1)誕生直後の星であるFUオリオン型変光星の近赤外分光観測を行い、星の周囲に水蒸気が存在することを確認した。星生成過程のある特定の時期に、星の周囲の円盤が不安定になって熱化が起こり氷や結晶水を昇華して水蒸気になったものと考えられる。 2)系外銀河と我が銀河の球状星団について、水と一酸化炭素の赤外吸収線を観測した。こられの吸収線は、それぞれの星系がどのような星で構成されているかを決める指標として有効であることが確認された。 3)星生成の活発さと3.3μm未同定輝線帯の強さの間に良い相関があることが確認された。 4)大きく赤方変位した銀河団を狭帯域フィルタ-を通して観測し、輝線銀河の存在を探査し、銀河団のメンバ-と考えられる電波銀河のまわりに巨大な輝線領域を発見した。 5)爆発的星生成銀河NGC253とクエ-サ-16個の近赤外分光観測を行った。クエ-サ-の近赤外域エネルギ-分布の中に、約1500Kの高温ダストからの成分と思われるものの存在が示唆された。 6)ハワイ大学と協力して銀河の共同研究を進める上で必要な機器開発の態勢、とりわけ米国製の高性能赤外検出素子を組み込んだ観測装置の共同開発に必要な調査、協議を重ねた。 7)日本の大望遠鏡計画(JNLT)と、建設中のケック望遠鏡の銀河研究における相補性と、将来の協力の可能性について討議を開始した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小平 桂一他: "Present Status of the JNLT Project" Proceedings of SPIE Conference on “Advanced Technology Optical Telescopes IV". 56-62 (1990)
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[Publications] 長田 哲也他: "AFGL 2004;An Infrared Quintuplet Near the Galactic Center" Astrophysical Journal. 351. 83-88 (1990)
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[Publications] 太田 耕司他: "Surface Photometry of Barred Spiral Galaxies" Astrophysical Journal. 357. 71-90 (1990)
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[Publications] 小平 桂一他: "Redshift Observation of Shakhbazyn's Compact Groups of Galaxies and their NumberーDiameter Relation" Publ.Astron.Soc.Japan. (1991)
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[Publications] 佐藤 修二他: "Detection of waterーvapor in FU Orionis Variables" Nature.
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[Publications] 水谷 耕平他: "CO and H^2O absorption features in globular cluster and galaxies"