1990 Fiscal Year Annual Research Report
南北両半球へのオ-ロラ粒子エネルギ-流入動態の研究
Project/Area Number |
01044143
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (50132709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KRISTJANSSON レオ アイスランド大学, 科学研究所, 主任研究官
野崎 憲朗 通信総合研究所, 沖縄観測所, 所長
SAEMUNDSSON ソルステイン アイスランド大学, 科学研究所, 教授
門倉 昭 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70185883)
菊地 崇 通信総合研究所, 平磯支所, 室長
宮岡 宏 国立極地研究所, 研究系, 助手 (10150046)
岡野 章一 東北大学, 理学部, 助教授 (10004483)
藤井 良一 国立極地研究所, 研究系, 助手 (00132712)
西野 正徳 名古屋大学, STE研究所, 助手 (70023679)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20132714)
利根川 豊 東海大学, 工学部, 助教授 (80188763)
島倉 信 千葉大学, 工学部, 助教授 (00009721)
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授
荒木 喬 弘前大学, 教育学部, 助教授 (10111220)
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
江尻 全機 国立極地研究所, 情報科学センター, 教授 (30013692)
平澤 威男 国立極地研究所, 研究系, 教授 (30011571)
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Keywords | 共役点 / 南極 / アイスランド / オ-ロラ / リオメ-タ / 昭和基地 |
Research Abstract |
平成2年度に実施した新たな観測項目は、アイスランドのチヨルネスにイメ-ジングリオメ-タを設置したことである。この新たな観測手法により興味深い多くの新たな知見を得ることができた。この観測は前年度まで実施してきた観測項目、研究経過と有機的に結ばれたため良い結果が得られた。以下に平成2年度の研究経過・成果を具体的に示す。 *昭和基地の地磁気共役点に最も近い、アイスランドのチョルネスにイメ-ジングリオメ-タを設置した。リオメ-タは銀河電波の強度を観測することにより高エネルギ-オ-ロラ粒子の降り込み量を間接的に観測することができる。この観測装置により、昼夜、天候に左右される事なく、天頂より100kM四方を64区分の空間分解能でオ-ロラ高エネルギ-降下粒子の空間的・時間的変動を観測できる。 *可視オ-ロラとイメ-ジングリオメ-タとの直接的な比較観測により、イメ-ジングリオメ-タ観測の有効性を確認することができた。 *朝方から午前中に出現するPc3ー5(周期30ー250秒)地磁気脈動にともなう高エネルギ-オ-ロラ粒子の時間的空間的変化がイメ-ジングリオメ-タにより初めて明らかになった。 *最も典型的なコロナ型オ-ロラ、南北ア-ク、パルセ-ティングオ-ロラをアイスランドと昭和基地で同時に観測することに成功した。この観測から、南北両半球でのオ-ロラ形状や時間発展の相違が詳しく研究できるものと期待できる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sato,N: "Conjugacy of daytime ELFーVLF emission activities in the auroral zones" Journal of Geophysical Research. 95. 7847-7856 (1990)
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[Publications] Sato,N: "Unstructured Pc1ー2 pulsations observed at geomagnetically conjugate station in the auroral zones" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 42. 653-662 (1990)
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[Publications] Yamagami,T: "Auroral Xーray image observed at a balloon altitude in the northern auroral zone" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 42. 1175-1192 (1990)
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[Publications] Sato,T: "Pc3ー5 magnetic pulsation activities observed at SyowaーIceland conjugate stations" Proc.for the International Symposiun on Antarctic Research,Hangzhou,China. 514-520 (1990)
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[Publications] Araki,T: "Diurnal phase and amplitude variation at 12.1 kHz over a highーlatitude path of 1300 km" Proc.NIPR Symp.Upper Atmos.Phys.3. 79-85 (1990)
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[Publications] Yumoto,K: "Observations of gloval Pi2ーrange magnetic pulsations" Journal of Geophysical Research. 95. 15175-15184 (1990)