1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01045028
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長谷 綱男 鹿児島大学, 理学部, 教授 (70041209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成 昌梅 湘潭大学, 化学系, 講師
陽 年発 湘潭大学, 化学系, 講師
内尾 康人 鹿児島大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10093733)
岩川 哲夫 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (10041245)
中谷 宗弘 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30041221)
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Keywords | ソフトコ-ラル / センブラン化合物 / ウミアザミ / ゼニオライド / 三環性ジテルペン |
Research Abstract |
元年度に石垣島などで採取したソフトコ-ラルの成分については魚毒活性を指標として検討をすすめ,フレキシビライド関連の化合物を単離・構造決定を行なった。また他のソフトコ-ラルからは既知化合物と共に活性なセンブラン化合物の単離に成功し,構造決定をすすめている。 一方同じ八放サンゴに属するウミアザミ(ゼニア)類についても研究が行われた。鹿児島県で採取した、ゼニアフロリダのジクロルメタン抽出物が大腸菌・枯草菌に対して強い活性を示したので、その成分について,単離・構造決定を行なった。その結果ゼニシン骨格の7位と11位に炭素架橋している新しい三環性ジテルペン類が種々の形(A環において,ラクトン環,エ-テル環,炭素6員環などの形をとる)のものが新化合物として得られた。ヒドロパ-オキサイドやA環の開いたものも見出され,合計25種の化合物が構造決定された。それらの構造は,NMRスペクトルや閉環反応機構の考察によって,立体化学を含め明かにされた。 またアザミ類の他の種からも,同じくゼニンシン骨格から導かれた構造を持つ化合物が4種得られ構造決定の結果新化合物である事が分った。さらに強い蛍光を示す他の種類のものについても,単離を始めており進展が期待される。平成3年度は上記のソフトコ-ラル活性成分とともに,これらアザミ類の活性成分について検討をすすめる予定である。なお大学間の学術交流については,本研究課題を対象として、招へい研究者に研究指導を行ない成果をあげた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tetsuo Iwagawa: "New Diterpenoids from the Soft Coral,Xenia sp." J.Nat.Prod.54. (1991)
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[Publications] Tetsuo Iwagawa: "New Diterpenoids from the Soft Coral,Xenia florida I" Bull.Chem.Soc.Jpn. 64. (1991)
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[Publications] Tetsuo Iwagawa: "New Diterpenoids from the Soft Coral,Xenia florida II" Bull.Chem.Soc.Jpn. 64. (1991)