1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01301020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鈴木 広 九州大学, 文学部, 教授 (10036965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜飼 照善 琉球大, 教養, 教授 (80045161)
内藤 辰美 山形大, 教養, 教授 (00064098)
波平 勇夫 沖国大, 文, 教授 (80088757)
山本 剛郎 関学大, 社会, 教授 (90068742)
浦野 正樹 早大, 文, 助教授 (20160335)
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Keywords | マスタ-プラン / 都市活性化 / インナ-シティ / 土地問題 / コミュニティ・モラ-ル / 町内会 / 住民運動 / 都市化 |
Research Abstract |
3年連続の研究の初年度であるので、年度当初において、まず全員研究会を開催して、研究内容を討議・相互調整につとめ、その結果、別項のごとき研究組織と分担テ-マを決定し、その方向で研究を推進した。ただし、多少の遅速の差はあるものの、全員が現在進行形であって、研究は終結していない。現状を要約する。 (1)代表者 全国の約650の都市に、マスタ-プランの策定経過や内容、都市像などについて、アンケ-ト票を配布し、約470市より回答を得、現在集計中である。日本の地域構造の変容方向をその面から分析できる筈である。同時に、最後の石炭都市大牟田と、世界に知られた公害都市水俣とを対象に、沈滞した工業都市の再生の条件を研究しつつある。 (2)分担者 i)東京都市問題の中心たる土地問題を1つのテ-マとし、具体的にいくつかの地区を選んで、地価高騰にともなう地域変容のメカニズムを調査研究し、変容パタ-ンとその条件、および対策論までを提示する。 ii)大都市のインナ-・シティの研究としては、大阪・神戸をとり上げ、国調デ-タ等を利用して主成分分析を試みた。 iii)階層・地域移動は那覇・名瀬を対象に、都市化が第1次集団の再生産であるという命題をテストする形で、実証研究を進めた。 iv)都市と企業との関係は、防府市とマツダ自動車を例として調査し、両者の望ましいかかわりが創出される条件を追求している。 v)都市の地域集団については山形・鶴岡市を対比しつつ、町内会を媒介とする市政と住民との関連を分析し、生協型・社教型・コミセン型などのタイプを抽出し、特色を明らかにしている。 vi)逗子市と石垣市を例に、市民型・共同体型の住民運動が連帯しうる仕組みを研究した。全体として目下進行中で、まだ総括できぬ。
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[Publications] 金子勇: "都市高齢化とボランタリ-・アクション" 都市問題研究. 41. 15-31 (1989)
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[Publications] 三浦(小谷)典子: "企業進出とコミュニティ" 山口大学文学会志. 40. 21-45 (1989)
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[Publications] 三浦(小谷)典子: "コミュニティ形成論の系譜" 都市問題. 81. 17-30 (1990)