1989 Fiscal Year Annual Research Report
技術教育における情報基礎教育のカリキュラム開発に関する実証的研究
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01301095
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
村田 正男 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (00007931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 賢 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (30091937)
亀山 寛 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70022308)
板倉 安正 滋賀大学, 教育学部, 教授 (20027824)
村田 昭治 金沢大学, 教育学部, 教授 (50190913)
鈴木 寿雄 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90114165)
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Keywords | プログラミングの学習 / 計算法 / 制御法 / グラフッィクス法 / クラス人数の最適化 / コンピュ-タ台数の最適化 / 教授法の最適化 / 説明会-情報基礎を中心に- |
Research Abstract |
平成元年度の研究計画は、(1)ソフト教育の充実、(2)情報基礎教育に関するカリキュラムの立案と指導の確立、(3)情報基礎に関するシンポジウムならびに発表会の開催、の諸点となっている。 (1)については、(1)従来からの方法(以下計算法という)、(2)制御機器を使用する方法(制御法)、(3)グラフィックスを利用する方法(グラフィックス法)、の3手法を比較検討した。栃木県内の公立中学校数校を対象として行った実践研究の結果によると、(3)のグラフィックス法が他の2つの手法に比べて、事後テストの平均値は最も高く、そのばらつきは最も小さいことが明らかになった。これに反して、(2)の手法では、他の2手法に比べて、ばらつきが大変大きいことも明らかにされた。なお、情報基礎に関する基礎デ-タは、以上をもって、従来からの研究成果と合わせると、一応出揃ったことになる。 (2)については、まず、指導可能なクラスの生徒数とコンピュ-タの台数について、実践研究の結果を検討した。それによると、公立学校の場合、生徒数は20人以内、コンピュ-タの台数は7〜8台以下が妥当と考えられる。つぎに、学習指導要領の内容(1)項目〜4項目を仔細に解討した結果、どの教師にも比較的教えやすいのは、(4)→(3)→(2)→(1)の順に教えることである。逆に、(1)→(2)→(3)→(4)の場合には、教師ならびに学習者の力量が大きく問われることになろう。なお、実際に採用されるのは、このいづの場合でもないことが予想されるが、上記の考え方を基礎とし(1)で得られた基礎デ-タをもとにして、授業の最適化を図ることを今後の研究課題としたい。 (3)については、本年度は九州地区(長崎大)、栃木地区(宇都宮大)、北海道地区(北教大釧路分校)で開催した。来年度は、静岡地区と山梨地区を予定している。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 村田正男: "教員養成における「情報基礎」教育-技術・家庭科にかかわって" 教科教育学研究. 第7集. 181-200 (1989)
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[Publications] 村田正男: "家庭科教育と情報処理" 日本家庭科教育学会誌. 32-1. 65-70 (1989)
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[Publications] 山市,隆: "情報基礎教育に関するカリキュラム開発のための基礎的研究(IV)" 宇宮都大学教育学部教育実践研究指導センタ-紀要. 12号. 131-140 (1989)
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[Publications] 村田昭治: "新「中学校学習指導要領」の解説" 日本産業技術教育学会誌. 31-2. 127-137 (1989)
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[Publications] 村田正男: "第32回全国大会シンポジウム報告「情報基礎」にどう取り組むか" 日本産業技術教育学会誌. 31-3. 179-202 (1989)
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[Publications] 村田正男: "情報基礎教育に関するカリキュラム開発のための基礎的研究(V)" 宇宮都大学教育学部教育実践研究指導センタ-紀要. 13号. (1990)
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[Publications] 文部省内教育課程研究会: "中学校新教育課程の解説-技術・家庭" 第一法規, 208 (1989)
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[Publications] 西園晴夫・村田正男編: "これからの情報教育とその指導" 東京書籍, 300 (1990)