1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01302034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大坪 英臣 東京大学, 工学部, 教授 (20011132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室津 義定 大阪府立大学, 工学部, 教授 (50081386)
岡田 博雄 大阪府立大学, 工学部, 教授 (90081398)
郷田 國夫 筑波大学, 構造工学系, 教授 (40134209)
永元 隆一 東海大学, 海洋学部, 教授
山本 善之 東京電機大学, 理工学部, 教授 (80010601)
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Keywords | 信頼性解析 / 疲労強度解析法素案作成 / 薄肉断面梁 / 部材重要度 / 構造破損モ-ド / 座屈強度評価式 / 非線形衝撃応答 |
Research Abstract |
まず現在までに行われた船体構造の信頼解析の研究の調査を行った。現在はレルIIの信頼性解析の限られた問題への適応の段階にある。船体縦強度および上甲板パネルの座屈に対する信頼性指標βが求められている。以上の調査のもと上甲板パネルの設計変数を変えた信頼性試解析を行った。その結果、新構造の設計に際し既存の実績のある構造と同じ条件下で同等以上の信頼性指標βを得られれば、構造強度が保障される。疲労強度解析法の素案をまとめるため履歴が明らかな損傷例を解析して問題点を抽出しておく必要があるので、解析対象損傷例および安全性の評価関数を構成する確率変数に関する文献調査を行った。有限変形における客観性保持の構成式と数値アルゴリズムについて検討した。 応力速度としてJaumann形とGreen形を用い、Fuler法とRunge-Kutta法の精度を単純せん断問題を例に検討した。 半没水型双胴船について、立体骨組としての最終強度解析に基づく構造信頼性評価を行った。またパラメトリック・スタディを実施し、重要設計変数の抽出法や損傷時の部材重要度の評価法を検討した。 最終強度に基づく船体構造の信頼性評価法を確立するために、骨組構造モデルについて、構造破損モ-ドと破損判定式の自動生成法を完成させた。 船体構造の基本構造要素となる柱、平板、補強板、桁などの座屈、崩壊強度の簡易評価式について調査研究を行なった。また、座屈許容設計法の実用化に関連し、平板の座屈後の有効剛性、除荷挙動を検討した。 船体構造の非線形動的問題に対する有限要素解析パイロットプログラムを開発し、補強箱型はりの非線形衝撃応答問題の解析を行ない、実験事実と極めて良好に対応することを確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 永元隆一: "海洋構造物の疲労設計の現状と研究の動向" 造船研究. 21(4号). 5-12 (1990)
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[Publications] 室津義定、岡田博雄他: "半没水型双胴船の構造信頼性評価に関する研究" 日本材料学会第9回設計における信頼性工学シンポジウム. 66-71 (1989)
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[Publications] Yoshisada MUROTSU et.al: "Contributions to the Systems Reliability of Structures." Transactions of the 10th SMinRT. M. 205-214 (1989)
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[Publications] 室津義定、岡田博雄他: "半没水型双胴船の構造信頼性評価" 日本造船学会論文集. 167. (1990)
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[Publications] 室津義定 日本機械学会編(分担執筆): "構造・材料の最適設計" 技報堂出版, 268 (1989)