超高強度材料を用いた鉄筋コンクリ-ト造建築物の耐震設計法の開発に関する研究

1991 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 01302048
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 青山 博元 東京大学, 工学部, 教授 (80010669)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 壁谷澤 寿海 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00134479) ; 芳村 学 東京都立大学, 工学部, 助教授 (20210768) ; 野口 博 千葉大学, 工学部, 教授 (20107535) ; 小谷 俊介 東京大学, 工学部, 助教授 (30133101) ; 友澤 史紀 東京大学, 工学部, 教授 (50211404)
• Keywords: 高強度コンクリ-ト / 鉄筋コンクリ-ト / 耐震設計法 / 調合 / 高軸力柱 / 有限要素解析 / 柱梁接合部

Research Abstract

友澤は、高強度コンクリ-トの圧縮試験にアンボンド・キャッピングを使用することを検討し、柔らかいゴムよりも固い方が機械研磨に近い強度が得られることを明らかにした。また、超高強度コンクリ-ト製造のための材料選定・調合法を検討した。加藤は、曲げ降状後の破壊モ-ドをコンクリ-ト圧縮破壊、せん断破壊、付着破壊に分類し、限界変形を評価する式をまとめた。壁谷澤は、変動軸力と2軸曲げを受ける柱の実験を行い、柱の設計用軸力の制限値について検討し、また、ファイバ-モデルによる解析で試験体の挙動を追跡できることを報告した。市之瀬は、梁の付着試験を行い、付着割裂強度に及ぼす主筋本数と横補強筋の影響を調べた。芳村は、外柱・梁接合部に定着される梁主筋の抜け出しの実験を行い、抜け出しの挙動を簡単なモデルで解析できることを示した。北山は、柱・梁接合部のせん断応力度ー変形角の復元力特性のモデル、立体内柱・梁接合部の2方向加力時の挙動、梁主筋の付着劣化の制限規定を検討した。野口は、有限要素解析に用いる材料力学モデルの検討を行った。小谷および青山は、曲げ圧縮破壊する鉄筋コンクリ-ト造柱の変形能を評価する方法を検討し、また、高強度材料を用いた鉄筋コンクリ-ト構造の耐震設計法を検討した。以上、今年度の研究成果に加えて、研究の最終年度として、報告書をまとめた。

Research Products

• [Publications] 李 祥浩,藤田 崇,北山 和宏,小谷 俊介: "高強材料を用いたRC内柱梁接合部における梁主筋の定着性能" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 495-500 (1991)
• [Publications] 雨宮 篤,野口 博: "超強度RC梁のせん断挙動に関する実験的研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 273-274 (1991)
• [Publications] 友澤 史紀,野口 貴文,小野山 貫造: "高強度コンクリ-トの応力ひずみ曲線に及ぼす粗骨材の影響" セメント・コンクリ-ト論文集. No.45. 210-215 (1991)
• [Publications] 津村 浩三,中島 俊光,芳村 学: "高強度材料を用いた外柱・梁接合部に定着された梁主筋の抜けだし挙動" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 489-194 (1991)
• [Publications] 津村 浩三,芳村 学: "高強度RC外柱・梁接合部における梁主筋の抜けだしに関する研究(その1〜その3)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 649-654 (1991)
• [Publications] 加藤 大介: "高強度材料を用いたRC柱の曲げ性能の評価に関する研究" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 415-420 (1991)
• [Publications] 加藤 大介,村上 幸靖: "高強度材料を用いたRC柱の曲げ性能の評価に関する研究(その1:実験の概要)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 211-212 (1991)
• [Publications] 村上 幸靖,加藤 大介: "高強度材料を用いたRC柱の曲げ性能の評価に関する研究(その2:結果の考察)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 213-214 (1991)
• [Publications] 境 有紀: "横拘束された高強度コンクリ-トの構成則" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 43-48 (1991)
• [Publications] 小谷 俊介,境 有紀,青山 博之: "曲げ圧縮破壊する高強度コンクリ-トを用いたRC柱の変形性能" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 421-426 (1991)
• [Publications] 申 範,李 康寧,壁谷沢 寿海: "3軸応力を受ける高強度鉄筋コンクリ-ト柱の挙動に関する実験的研究" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 463-468 (1991)
• [Publications] 壁谷沢 寿海,李 康寧,申 範: "3軸応力を受ける高強度鉄筋コンクリ-ト柱の挙動(その1)実験の概要" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 183-184 (1991)
• [Publications] 申 範,李 康寧,壁谷沢 寿海: "3軸応力を受ける高強度鉄筋コンクリ-ト柱の挙動(その2)実験結果" 日本建築学会大会学術講演梗概集. C. 185-186 (1991)
• [Publications] Kabeyasawa,T.,F.Shen,H.Kuramoto,and N.R.Rubiano: "Experimental Study on Behavior of Ultrahigh Strength Reinforced Concrete Columns under Triーaxial Forces" Transactions,Japan Concrete Institute. 13. 279-286 (1991)
• [Publications] 市之瀬 敏勝,横尾 慎一,南 宏一: "付着割裂強度に及ぼす主筋本数と横補強筋の効果" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 13ー2. 157-162 (1991)
• [Publications] 市之瀬 敏勝,横尾 敏一,岩田 幸樹,南 宏一: "付着割裂強度に及ぼす主筋本数と横補強筋の効果" 日本建築学会東海支部研究報告集. 209-212 (1991)
• [Publications] 李 祥浩,北山 和宏,小谷 俊介,青山 博之: "高強度材料を用いたRC造柱梁接合部の実験的研究" 日本建築会関東支部研究報告集. (1991)