1990 Fiscal Year Annual Research Report
植物ウイルス・ウイロイドの命名および分類基準の確立に関する総合研究
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01304013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
土崎 常男 東京大学, 農学部, 教授 (30207394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 理 大阪府立大学, 農学部, 助手 (00128761)
夏秋 啓子 東京農業大学, 農学部, 講師 (80164482)
奥田 誠一 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (90091941)
井上 成信 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (60033114)
都丸 敬一 東京農業大学, 総合研究所, 教授 (40172176)
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Keywords | 植物ウイルス / ウイロイド / 分類基準 / 普通作物のウイルス / 野菜のウイルス / 花卉のウイルス / 果樹のウイルス / 特用作物のウイルス |
Research Abstract |
1.植物ウイルス:(1)ジャガイモに発生するPotato virus Tにつき遺伝子構造解析を行った。また各種植物に発生する日本産桿菌状植物ウイルスの細胞内所見の比較検討を行った(普通作物)。シソ科香料作物のパチョリに発生する2種ウイルスの血清等の性状を明らかにした(特用作物)。トマト,インゲン,ニンジン,ラッキョウ,カブ等に発生する各種ウイルスにつき,ウイルスの諸性状および伝染方法につき試験を行い、各ウイルス、系統間の性状を比較することにより、分類基準を検討した(野菜)。インパチエンスから分離される2種ウイルスの性状を明らかにした(牧草・飼料作物)。スタ-チス,クロッカス,エビネ等多くの花卉植物より分離されるウイルスにつき、諸性状を明らかにすることにより分類基準を検討した(花卉)。ブドウに発生するリ-フロ-ル、味無果、コ-キ-バ-クの病原ウイルスを検討し、諸性質を明らかにした(果樹)。2.ウイロイド:カ-ネ-ションの萎縮叢生症とウイロイド様RNAとの間の関係を調べた。リンゴゆず果病の病原であるウイロイド様RNAの諸性質を明らかとした。 これら各結果をふまえ、植物ウイルスの分類基準につき分担者全員が集まり検討したが、現在のウイルスグル-プ方式の分類を、ウイルス核酸の塩基配列のデ-タが畜積されるまで続けることで意味の一致を見た。ウイロイドについても同様の検討を行ったが、これも同様の結論を得た。また現在日本に発生しているウイルスの作物別一覧を作成することにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐古 勇ら: "ラッキョウにおけるニンニク潜在ウイルスの発生状況と生育に与える影響." 関西病害虫研究報告. 31. 23-29 (1989)
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[Publications] 井上 成信ら: "スタ-チスの同一株から分離された違った病徴を発現する2種のcucumber mosaic virusについて." 農学研究. 62. (1991)
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[Publications] Xiang,B.C.ら: "Clover yellow vein virus a carlavirus isolated from Impatiens sultani in Japan." Ann.phytopath.Soc.Japan. 56. 557-560 (1990)
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[Publications] Matsumoto,J.ら: "Incidence of peanut stripe virus in seeds and field plants of peanut in Japan." Ann.phytopath.Soc.Japan. 57. (1991)
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[Publications] 西尾 健ら: "カンキツタタ-リ-フウイルスの純化ならびに諸性質." 日本植物病理学会報. 55. 254-258 (1989)
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[Publications] Tsuda,S.ら: "Purification of tomato spotted wilt virus." Ann.phytopath.Soc.Japan. 57. (1991)