1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01440083
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
大森 郁朗 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70064342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雲井 秀樹 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20215031)
石渡 由美子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (80211564)
水野 弥生 鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)
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Keywords | 獲得被膜 / アミノ酸組成 / 酸処理エナメル質 / 再石灰化 |
Research Abstract |
本研究遂行のための主要設備である高速アミノ酸分析計(日立Lー8500形)の設置が平成元年11月になったため、現在は本装置による、ヒト耳下腺唾液のアミノ酸組成と、ヒトロ腔内において歯面に付着したプラ-クのアミノ酸組成についての分析を、生体液分析法により実施している。これらの分析結果は、本研究の主目的である、酸処理エナメル質表面に吸着される獲得被膜のアミノ酸組成を同定、分析する際の遊離アミノ酸の種類と、570nmおよび440nmにおける吸収強度を分析計にプログラムするための基礎資料となるものであって、そのような生体資料分析に適した標準資料を用いて、分析精度ならびに再現性について検討を行っている。 一方、in situにおける酸処理エナメル質の再石灰化過程については、酸処理エナメル質ブロックを口腔内装置に固定して、各々3日、5日および10日間、ヒト口腔内に装着し、一定期間口腔内環境に曝した酸処理エナメル質の縦断切片についてSEM観察を行うとともに、表層エナメル質の化学分析を、エナメル質生検法によって行った。 酸処理エナメル質を口腔内環境に曝す際に、24時間ごとに歯面を一定加圧によって作動する電動歯刷子で刷掃する効果を、刷掃を行わなかった対照群と比較するとともに、口腔内環境に曝す前に、それぞれ0.05%F、0.1%Fおよび1.0%Fを含む酸性フッ素リン酸溶液(pH=3.0)で歯面処理した際のフッ素の再石灰化過程に及ぼす影響も検討した。
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