1989 Fiscal Year Annual Research Report
高齡者生活保障のための法・政策に関する研究-静岡県における行政と実態の調査-
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01450075
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山脇 貞司 静岡大学, 人文学部, 教授 (10036006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 正道 静岡大学, 教養部, 助教授 (70017557)
金田 利子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60086006)
小川 裕子 静岡大学, 教育学部, 助教授 (20136154)
三橋 良士明 静岡大学, 人文学部, 教授 (60091146)
坂本 重雄 静岡大学, 人文学部, 教授 (10021825)
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Keywords | 高齡者 / 在宅ケア / 施設ケア / 地域福祉 / 住居 / 介護 / 家族 / ボランティア / 高齡化社会 |
Research Abstract |
(1)初めに、本テ-マについて総論的に検討をした。その成果は、坂本論文(静岡大学法経研究39巻1号)に結実している。 (2)第2に、高齡者生活保障に関わる自治体・施設等諸機関に対して聞き取り調査をした。(中間報告書参照のこと)。静岡県および静岡市などの自治体は、この問題に並々ならぬ意欲を示しており、在宅ケアを核とした幅の広い援護事業を実施している。しかし他方では、国と自治体の矛盾や職域と地域の拮抗などの難問も多く抱えている。自治体の限界についても自覚的で、住民の参加や自主的な地域福祉保健活動に期待し、育てていこうとする姿勢がみられる。なお、本テ-マに関する研究機関と行政機関の協力関係が強く望まれており、本研究の責任も重い。 高齡者福祉施設は、本来施設ケアを担うものであるが、政府の政策にも応える形で在宅ケアのサ-ビスセンタ-の役割を果たしつつあり、そのために施設労働者の労働条件をはじめとして、その矛盾が露呈しつつある。そのことから、高齡者福祉施設は、次年度の最重要な研究対象となる。なお、施設を利用する高齡者の生活実態調査を個別的であれ積み重ねることによって、高齡者生活像を検証しうると思われる(金田利子らによる「3つの願い調査」が進行中であり、住居学を専攻する外山知徳らにより「寝たきり老人における住居要因に関する調査」が準備中である)。 (3)第3に、住民による地域福祉保健活動についても、地域住民や保健婦との懇談会を通して研究してきた。その活動のあり方は興味深く、地域差もあり、これからの住民による街づくりとも関わって重要な研究課題であることは間違いない。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 坂本重雄: "厚生年金基金の課題と将来" 週刊社会保障. 1543号. 74-77 (1989)
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[Publications] 坂本重雄: "労災補償法制の軌跡と構造変化" 静岡大学法経研究. 38巻1・2号. 1-49 (1989)
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[Publications] 坂本重雄: "社会保障法学と財政" 財政法学会誌. 6号. 1-4 (1990)
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[Publications] 坂本重雄: "高齡化社会論と社会保障制度改革" 静岡大学法経研究. 39巻1号. (1990)
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[Publications] 坂本重雄: "公的年金制度改革の軌跡と動向" 法律時報. 62巻4号. 2-5 (1990)
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[Publications] 山脇貞司: "わが国における妻の家族財産法上の地位-相続法・離婚法の観点から-" 季刊年金と雇用. 8巻3号. 61-80 (1990)
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[Publications] 金田利子: "地域社会に生きる-「共発達」をめざして-" 児童心理(臨時増刊). 1990年4月号. 38-44 (1990)
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[Publications] 小川裕子: "静岡県における人口高齡化問題の地域性-1975年〜1985年における市町村別の国勢調査結果の分析から-" 教育学部研究報告・人文・社会科学編. 40号. (1990)
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[Publications] 坂本重雄: "社会保障改革と高齡社会-公的年金・労災補償と生存権-" 勁草書房, 260 (1990)
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[Publications] 坂本重雄(共著): "国際女性の地位協会編・世界から日本へのメッセ-ジ" 尚学社, 13 (1989)