1989 Fiscal Year Annual Research Report
地域活性化のための隅田川、多摩川の水辺空間の整備についての研究
Project/Area Number |
01460185
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 裕 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20010572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 信行 東京大学, 工学部, 教授 (90010818)
丸山 幾男 芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (30052773)
菅 和利 芝浦工業大学, 工学部, 講師 (70052884)
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Keywords | 水辺空間 / 地域活性化 / 水質自浄作用 / 河川景観 / 住民参加 |
Research Abstract |
隅田川、多摩川の水辺空間の整備の実態と、今日までの河川との付き合い方の河川固有の地域性についてアンケ-ト調査、史的文献での調査を行い、地域活性化としての河川整備の在り方を研究した。又水質の経年変化と地域開発の関係を把握する為に、夏期、冬期の水質を調査し、自然河川の有する水質浄化作用を利用した河川整備の方策についても調査研究を行った。 1)隅田川については景観を中心とした水辺の整備が進行しており、ス-バ-堤防は流域一体の空間整備に役立っている。しかし、この整備に伴って定住人口の減少する地区が生じており、隅田川では、水辺の整備は必ずしも地域活性化に寄与するに至っていない。このことは人口の経年変化の調査、河川提防を遊びの場として利用している人々へのアンケ-ト調査から指摘された。(高橋、菅) 2)多摩川に関しては、河川敷が運動場として、あるいは水辺に手をふれることのできる自然河川の利点を利用した公園として整備がされている為に、アンケ-ト調査でも効評で、住民の関与した水辺空間の整備が可能である。(丸山) 3)自然河川の有する水質浄化作用を多摩川の浅瀬を中心とした現地調査により把握した。DOの改善には浅瀬、堰が有効な働きをしていることが知られ、この程度は室内実験と合せて判断すると、全量の30%程度の寄与であった。(玉井、菅) 4)以上の調査研究を総括するとともに、水辺空間の整備がふえる住民の河川への意識の変化、地域活性化への働きについて調査、研究をした。(高橋、菅)
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yutaka TAKAHASI: "Historicul review on wrban blood charactoustics and preclictive analysis of blood occurremce" Pasific lntentional Seminar on Wafer Resouos System,Tomemu,Japan. (1989)
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[Publications] Kazutoshi KAN: "The evaluation of added reaeration effeet caused by weir" 7th Congress,Asian and Pacific Regional Pivision,IAHR. (1990)
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[Publications] 菅和利: "堰による再エアレ-ションの効果について" 土木学会年次学術講演会概要集. 第44回. 196-197 (1989)
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[Publications] 高橋裕: "河川工学" 東京大学出版会, 312 (1990)
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[Publications] 高橋裕 編著: "自治体と水・土地・資源" 学陽書房, 242 (1989)