1990 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部ぶん増殖能の客観的評価法の開発と臨床へのフィ-ドバック
Project/Area Number |
01480410
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
村上 泰 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20095657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 範夫 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00182337)
久 育男 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50181087)
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Keywords | 頭頚部がんのS期細胞指数 / 頭頚部がんのサイトケラチン発現性 / 頭頚部がんの間質ラミニン,4型ケラチン / 頭頚部がんの核DNAパタ-ン / 頭頚部がんの細胞質レクチン組織化学 / モノクロ-ナル抗体 / 免疫組織染色 / 頭頚部がんの増殖能 |
Research Abstract |
1.S期細胞指数 頭頚部がん組織片をBrdU加培養液にて処理後薄切切片とし、抗BrdUモノクロ-ナル抗体を用いて免疫組織染色してS期細胞指数を計測した。組織分化のheterogeneityに対応して差のあることを確認した。また、下咽頭癌は他の扁平上皮癌に比して高値であることを確認した。核DNA ploidy,サイケラチン発現性,複合糖質発現性,間質ラミニンおよび4型コラゲン発現性との関係について目下検索中である。 2。細胞質構成蛋白 正常粘膜上皮,異型上皮,上皮内がん,浸潤がん(分化度別)について、サイトケラチンSubtypeの発現性について各モノスペンフィックモノクロ-ナル抗体による免疫組織染色により検索し、上皮の分化、異型化,癌化,癌の分化に応じてその発現性に規則性のあることを見出した。その結果をまとめて日本耳鼻咽喉科学会会報および国外誌に発表した。発生部位により差のあること(特に気道系と食道系)を見出し、現在夫々について検索中である。 3.間質ラミニンおよび4型コラゲン 癌胞巣周囲膜構成成分であるラミニンおよび4型コラゲンについて各モノクロ-ナル抗体を用いて免疫組織染色し、それらの発現性とリンパ節転移および血行性遠隔転移との関係について検索中である。 4.細胞質複合糖質 5種のレクチンを負荷して特異的結合を行わせた後,夫々に対するモノクロ-ナル抗体を用いて免疫組織染色することにより、組織型,分化度,S期細胞指数,DNAパタ-ン,ケラチン発現性などとの関係を現在検索中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 村上 泰: "下咽頭癌および前癌病変のサイトケラチン発現性に関する免疫組織化学的研究" 日本耳鼻咽喉科学会会報. 94. 183-191 (1991)
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[Publications] Yasushi Murakami: "Immunohistochemical interpretation of early epithelial disorders of pyriform sinus" Annals of Otology,Rhinology & Laryngology. 99. 782-788 (1990)