1991 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部腫瘍における抗Brd V抗体を用いたFCMによる細胞動態と抗癌剤感受性の検討
Project/Area Number |
01480466
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中島 民雄 新潟大学, 歯学部, 教授 (10014010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 務 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (20228365)
鈴木 一郎 新潟大学, 歯学部, 助手 (80179192)
新垣 晋 新潟大学, 歯学部, 助教授 (30134943)
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Keywords | 頭頚部腫瘍 / FCM / 抗BrdU抗体 / 抗癌剤感受性 |
Research Abstract |
現在継代培養されている頭頚部悪性腫瘍株(5株)の継代培養を続行し、さらに他の新しい臨床の材料を用いて細胞株を確立する予定である。 培養細胞のPI単独染色による、FCMによる細胞動態の解析にて、正常細胞より増殖能が高い事が示され、現在、培養中の細胞株にBrdUを投与し、固定後、抗BrdU抗体染色を用いたPI/FITC二入染色後FCM測定を行った。細胞株によりBrdUに標識される、細胞が異なるため、その解析は難しいが、1つの細胞株にてBrdUがS期細胞成分に高度に取り込まれ、良好な2次元サイトグラムが得られた。このサイトグラムを用いてS期細胞の割合を正確に測定する事ができた。現在この細胞を用いて、抗癌剤を投与し、投与後各時期における細胞動態の変化を測定し、抗癌剤の作用機序及び抗癌剤感受性の判定について解析中である。 臨床応用として頭頚部悪性腫瘍について、PI染色によるFCM測定を継続して行っており、短時間に細胞動態の分析を行える事から、補助診断としての重要性が示されている。 生検材料についても、採取組織に高圧下にBrdUを投与後、分散し、PI/FITCによる二重染色によるFCM測定を行っているが、これも各標本によるBrdUの染色性が異なるため、標本個々の染色条件の設定が難しく細胞動態の解析が困難であるがさらに症例を増やして検討中である。
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