1989 Fiscal Year Annual Research Report
学習様式に関する実証的研究 指導様式との関わりについて
Project/Area Number |
01510057
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 正巳 名古屋大学, 教育学部, 教授 (70047231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 裕久 南山大学, 文学部, 助教授 (30148291)
石田 勢津子 名古屋学国語大学, 助教授 (90151373)
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Keywords | 学習様式 / 教授 / 高校生 / 学習目標 |
Research Abstract |
本研究は、中学生、高校生の学習様式の実際の特徴をとらえた上で、それに関連する諸要因を吟味することを主なねらいとした。これによって、生徒個々人の学習様式に対する教師の指導様式(学習のさせ方)を検討することもできると考えるからである。そして、これまで筆者たちは、中学生の教科全般、高校生の数学、国語、英語の3教科について、学習様式を探る質問紙調査を実施してきた。しかしそこでは、学習者の持っている、目的意識や必要感といった視点は取っておらず、目的と方法という関連が必ずしも明らかにならなかった。 そこで、初年度は、最も多様な学習目的意識が存在すると予想される高校生の英語学習に焦点を当てた。つまり、同じ英語を学ぶ生徒でも、例えば、大学を受験するだけの目的で勉強している場合と、将来留学やホ-ムステイを予定しているとか、英語能力を必要とする職業に就くことを考えている場合とでは、学習様式も異なると考えられる。そして、このような学習者の持つ学習への目的意識と実際の学習様式との関連性を明らかにするために、愛知県下の高校生を対象として、平成2年3月に質問紙調査を実施した。この質問紙は2部から構成されており、第1部は英語学習の仕方を書いた項目(例:英文を正確に訳せなくても、どんどん読み進む)を示して、その必要性を尋ねたものである。また、第2部は英語学習に対するいろいろな意見を述べた24の文章(例:英語は論理的な言葉なので、頭の訓練をするのに必要である)から成っており、それぞれ賛成、反対、を回答させるものである。現在、相関分析的手法を用いて、結果の分析を進めているところである。
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Research Products
(1 results)