1991 Fiscal Year Annual Research Report
海洋構造物が交通環境に及ぼす影響のデ-タベ-ス化と交通計画化への利用に関する研究
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01550044
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Research Institution | Hirosima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
佐藤 尚登 広島商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (00043761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 俊彦 広島商船等専門学校, 流通情報工学科, 助教授 (80157263)
森 弼一 広島商船等専門学校, 流通情報工学科, 教授 (20190994)
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Keywords | 海洋構造物 / レ-ダ障害 / 電磁波環境障害 / 海上航行障害 / 電子航法 / 海洋架橋 / ロランC / デッカ |
Research Abstract |
架橋や埋め立てによる空港など、各種の構造物が計画され、又建設されつつある沿岸海域で施工に伴う海上交通障害の発生が見いだされている。こうした障害の観測と評価は、通常、レ-ダ観測とその観測結果の解析によって行われる。そこで、本研究はレ-ダ観測装置として従来の発想にはない新しいものを提案した。即ち、レ-ダとその映像を任意に記録再生できる装置、並びに情報処理機器からシステムを構成した。本システムの中で、とりわけ実験室内での映像の再現による解析を可能とする映像の再現性について性能を明らかにし、システムの有効性を確立した。また、既報告の交通解析方法に加えて、観測結果の処理についてコンピュ-タ利用を目的とし、レ-ダとコンピュ-タ-を結ぶインタ-フェ-ス及び処理プログラムの開発を行なった。この結果、従来困難であった実験室内での実映像のコンピュ-タ処理を可能とした。実際問題の解析として、架橋建設が進められている明石海峡におけるレ-ダ映像情報から船舶の属性を解析する画像処理の研究を行なった。その結果、船舶の大きさの判別に重回帰分析を用いて推定することに成功した。既に、本システムによる海上交通解析の実際を架橋建設が進められている明石海峡に適用し、建設に伴う影響の解析や、デ-タ・ベ-スを報告しており、今回の研究はコンピュ-タ解析利用に新しい局面を開いたと言えよう。 次に、臣大架橋の海洋構造物による電子航法障害の新しい問題としてデッカ、ロランC電磁波擾乱について今回その障害と問題を見いだした。第1回目の報告として障告として障害の程度及びその範囲、そしてメカニズムについて明らかにすることができた。
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[Publications] 佐藤 尚登: "海上交通調査におけるレ-ダ利用方法の改善についてーーII" 日本航海学会論文集83号. 229-236 (1990)
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[Publications] 佐藤 尚登: "航行用100kHz帯電波に及ぼす巨大架橋の影響" 日本航海学会論文集83号. 79-86 (1990)
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[Publications] 辻 啓介: "明石海峡航行船舶の速力について" 大島商船高等専門学校紀要第22号. 27-42 (1990)
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[Publications] 辻 啓介: "日本船舶の総トン数と全長の関係について" 大島商船高等専門学校紀要第23号. 67-77 (1991)
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[Publications] 佐藤 尚登: "巨大架橋による航法用電磁波擾乱"
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[Publications] 佐藤 尚登: "電子航法の情報化の研究"