1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550113
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
高田 孝次 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (80126474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 郁男 富山工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (30155189)
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Keywords | 3次元測定 / 大型構造物 / 加工精度 / 橋梁部材 / レ-ザ / CCDカメラ |
Research Abstract |
本研究は平成元年度から2年計画で実施しており、平成2年度は終了年度である。したがって、平成2年度は研究の重点を実験システムの製作とこれによる測定方法の評価の2点に置いた。 (1)実験システムの製作:前年度の研究で、測定原理の定式化、ならびに測定システムに必要な各要素の製作を終えており、本年度は、パ-ソナルコンピュ-タを中心にこれらの要素を結合し実験システムを構成した。特に、多量の画像デ-タを高速で処理するためにプログラムの改良を行なうとともに、新たに32ビットパソコンを購入、使用した結果、測定時間を実用可能な範囲にまで短縮出来た。 (2)測定方法の評価:上記実験システムを用いて、長大吊橋主塔部材の切削加工精度のon the machine計測を行なった。長大吊橋主塔のような大型構造物の完成形状は個々の部材の形状精度に依存している。このため、部材には極めて高い加工精度が要求されており、その実現にはon the machine計測が最も望ましいが、これまで適当な計測方法がなかったものである。 測定対象部材は6m x 6m x 5mの溶接製品で、その仕上げ加工後の形状・寸法精度に関して、接合される面の平面度など10項目以上の規定がある。実験では、本研究で開発した3次元測定システムによってこれらの測定が迅速に行なえることを確認した。また、レベル、セオドライトなどを用いた従来法でon the machine計測が可能な項目については両者の測定結果を統計的に比較した。その結果、本測定方法は従来法より高い信頼度を有していることが確認された。
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