1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550469
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
今井 正次 三重大学, 工学部, 教授 (60023321)
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Keywords | 施設生活者 / 離室率 / 積極行為率 / 余暇的行為 / 4床室 / ディスペ-ス / 生活動行要求 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、入院患者・入所者の属性別に離床率・離室率等を指標に生活場所の実態を比較し、また室内の行動を詳細に把握し、患者の生活と要求を分析することにある。本年度の研究計画は分析まとめと関係者からの補助的ヒアリング等であったが、ヒアリングの中からさらにFサナトリウムでも調査する事になった。Fサナトリアムの特徴は5階病棟は片廊下でサンル-ムを持つこと、和室のディスペ-スがあること、3階病棟は中廊下でサンル-ムがなく5階と対照的であること、両階とも男女でウィングを分けた病室配置をしていること等であり、昨年までの対象施設での調査から課題としていた内容を検証できる機会でもあるので、新たに調査をする事にした。3階と5階の2病棟で朝の検温時間から夜の消灯時間迄、10分間隔で調査対象患者の居場所・姿勢・行為等を調査した。 今回の調査の結果だけを要約すれば、和室的なディスペ-スは殆んど使われていない。かまちに腰掛けることはあっても上がり込むことは殆どない。病室前のサンル-ムは利用頻度・利用時間はTVがないこともあって、それほど多くはないが老健のディコ-ナ-のように昼間だけ一部の人に比較的長時間利用されている。男女差については性別病棟した場合女性の離室率が若干上がるといえそうである。これは病院衣の問題ではないかと思われる。 3年間の調査結果をあらためて用語の定義を統一して集計分析をやり直し、以下の3編の研究成界としてまとめた。 離室率・行為率からみた施設生活者の生活行動要求 病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究 1 病院・療養室の生活空間形成の要求 病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究 2 ディスペ-スの使い分けからみた生活要求 病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究 3
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 犬飼 直樹,今井 正次: "入院患者の生活型 入院患者の生活調査に関する研究4" 日本建築学会大会学術講演梗概集. E. 449-500 (1991)
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[Publications] 渡辺 ひとみ,今井 正次,犬飼 直樹,中井 孝幸: "病室内の患者の生活と床頭台の位置" 日本建築学会大会学術講演梗概集. E. 501-502 (1991)
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[Publications] 中井 孝幸,今井 正次,犬飼 直樹: "病棟におけるディスペ-スの使い分けに関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集. E. 503-504 (1991)
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[Publications] 今井 正次: "離室率・行為率からみた施設生活者の生活行動要求" 日本建築学会東海支部研究報告集. 30. 413-416 (1992)