1989 Fiscal Year Annual Research Report
活動時骨格筋線維の伸長による張力増強機構に関する研究
Project/Area Number |
01570076
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
杉 晴夫 帝京大学, 医学部, 教授 (20082076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 季直 帝京大学, 医学部, 講師 (10082174)
小林 孝和 帝京大学, 医学部, 講師 (00112756)
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Keywords | 筋収縮 / 筋フィラメント格子 / 筋収縮張力 / 急速凍結法 |
Research Abstract |
平成元年度に行った研究結果は以下のように要約される。1.アカガエル(Rana japonia)の半腱様筋(semitendinosus muscle)から分離した単一筋線維を等尺性条件下に強縮させ、強縮張力が定常値に達した後、定速度で伸長(筋線維初期長の5〜8%、伸張期間2〜3秒)を行った。 2.伸張による張力上昇がピ-クに達した時点で筋線維を急速凍結しさらに凍結置換法により電子顕微鏡観察試料を作製した。 3.現在のところ、試料の凍結のさいの氷晶生成のため試料の微細構造の保存状態は必ずしも良好でない。より良い試料を得るため急速凍結法を改良中である。 4.急速凍結試料による実験と平行して、従来のOsO_4液による固定実験を行った結果、筋線維横断面で観察されめ筋フィラメント六角格子の規則性は等尺性強縮中に最も大であり、伸長により著しく減少することが確認された。この結果は筆者らがすでに報告した伸長による筋肉の赤道1,1反射の減少とよく対応している。 5.平成2年度は急速凍結試料の横断面でも筋フィラメント六角格子の規則性が伸長により変化するか否かを調べるとともに、横断面において筋節長の規則性が伸長により変化するか否かを検討する。
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Research Products
(1 results)