1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01571139
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 敏夫 秋田大学, 医学部, 助教授 (20108559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 勝男 秋田大学, 医学部, 教授 (40111322)
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Keywords | D-マンニト-ル / アスコルビン酸 / (R)-グリセルアルデヒド / (S)-グリセルアルデヒド / Claisen転位 / キラリティ / cyclepextanone誘導体 / α-mettylene-r-butyrolactone |
Research Abstract |
出発原料としてD-マンニト-ル、アスコルビン酸より反復利用可能な効率的単純気質の合成、ならびに広範な天然物合成上重要な共通鍵中間体となり得る化合物の効率的合成法を確立した。またキラル転位にともなう立体制御についても検討を加えた。すなわちD-マンニト-ルおよびアスコルビン酸よりキラリティ-1個を有する(R)および(S)グリセルアルデヒドとした後vi-nymagnesium Sromideと反応させることにより、それぞれをallyl alcatal体とした。ついでtrimetyl orthoacetateを用いたClaisen転位、生成したuiryl alcohol基を足場に再びorthoacetateおよびpropionaleを用いClaisen転位反応によるキラリティ-転位を行なうことにより、それぞれC_4位にのぞましいキラリティ-を有する4種のdimetylester体とした。これらの物質をNMR,HpLcに詳細に検討したところ99%以上の立体を保持していることが判明した。本物質のDieckmann反応、ついでDMSO中Mgcleによる脱炭酸を行なうことにより,Cosynantle型インド-ルアルカロイドをはじめ、ステロイド、ビタミンD_3、プロスタグランジン5負環を有するマスキテルベン等、広範な天然物合成上重要な2種のenantiomerの関係にある4種の光学活性cyclopentanone誘導関係を合成した。一方、(R)グリセルアルデヒドをWittig反応に付し、不飽和エステル体とした後DIBAL還元、trimethyl orhhoacetateによるClaisen転位反応、ついで酸処理を行なうことにより(2S、3S)+r-butyrolactone体を主成績体として(ZR、3S)-r-butyrolactone体を副成績体として得た。本法を(S)グリセルアルデヒドに適用することにより(2R、3R)および(2S、3R)-r-butyrolactone体をも合成した。さらにαーmeitylene基を導入することにより抗腫瘍活性を有することが知られているα-methylene-r-butyrolactone誘導体を合成した。なお2S【double half arrows】〓2Rの相互変換反応をも見出し、ここにα-mettylene-r-butyrolactone骨格を有するすべての立体化学のセスキテルペンの合成が可能となった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Suzuki,E.Sato and K.Unno: "Synttesis of(3S)/(3R)-〔3-Hydroxy-(E)-prop-1-enyl〕cyclopentanone and(2S)(2R)-methylcyclotanone,Potential Versatile Chiral Synthon for Natural Products" J.Chem.Soc.Perkim 1,submited.
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[Publications] T.Suzuki,E.Sato and K.Unno: "General Method for the Preparation of α-Methylene-r-butyrolactone from(R)and(S)-1,2-Isopropylidence glyceraldehyde" J.Chem.Soc.Perkim 1,submited.