1991 Fiscal Year Annual Research Report
発育期におけるスポ-ツ活動が動脈硬化症危険因子に及ぼす効果
Project/Area Number |
01580110
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Research Institution | The University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松田 光生 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20110702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 脩光 筑波大学, 体育科学系, 教授 (80093102)
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Keywords | 発育期 / 動脈硬化 / 危険因子 / スポ-ツ活動 / 縦断的調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、発育期におけるスポ-ツ活動の動脈硬化性疾患に対する予防効果を検討することである。そのために中学生を対象にして、入学時から3年間追跡し、部活動など高度のスポ-ツ活動への参加の有無が、大動脈脈波速度、血中脂質、血圧、体組成、体力水準に及ぼす影響を、平成元年度から縦断的に検討中である。 対象にしているのは、I群として、A地区における中学校(2校)の生徒のうち1年生の全員(約320名)、およびII群として、B地区のある中学校の学生のうち運動部(学内外)に入り高度のスポ-ツ活動を行っている20名と、学校体育活動以外にスポ-ツ活動を行っていない20名である。I群では、食習慣、日常生活における身体活動度、家族歴(高血圧、糖尿病など)の調査を行い、さらに血中脂質(総コレステロ-ル、HDLコレステロ-ル)、血圧、体脂肪量の測定を行った。II群では、大動脈脈波速度の測定を行った。また両群で1500m走による体力水準の評価を行った。 現段階において明らかになったことは、(1)1年次では、小学校時代からスポ-ツ活動を続けていたものの、血清総コレステロ-ル濃度が低い。(2)2年次には、活発なスポ-ツ活動を続けたものでは、不活発なものに比べて、男子および女子で拡張期血圧が低く、また男子で血清総コレステロ-ル濃度が低く、体脂肪率も低い傾向となった。(3)これらの効果は3年次になり運動を中止すると消失した。 これらの成果は、体育学会総会、および支部会で発表した。現在進めている栄養調査の解析結果を加えて、論文として公表を予定している。
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