1989 Fiscal Year Annual Research Report
LISPーCAIシステムにおける解答照合法の高度化に関する研究
Project/Area Number |
01580270
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
最首 和雄 山形大学, 工学部, 助教授 (00007189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 千春 山形大学, 教育学部, 教授 (20006886)
横田 俊幸 山形大学, 工学部, 教授 (90007005)
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
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Keywords | CAI / 大学教育 / デ-タ処理手法 / 数式照合 / 数式展開 |
Research Abstract |
今年は以下のように解答照合機能を高度化することを目的にCAIシステムの改良に取り組んだ。 誤答形態による誤答分析方法の開発と確率統計用CAIシステムでの適用 誤答形態をシステムに持たせ、誤答が入力されたとき、前段階までの展開不十分な式や質問の式からを誤答形態で予想誤答を順次生成して、その誤答と照合して誤答分析をし、対応する応答文を出力する方法を確率統計用CAIシステムで開発した。従来はプロダクション・システムにより式展開を行っていて、計算時間の関係から誤答分析を行えなかった。今年は確率式展開に連の方法を開発したので、短時間に式展開が可能となり誤答分析を行えるように改良できた。この方法でCAI演習を行ったところ、学習者は非常によい反応を示した。 1990年度は種々の数式展開問題にこの方法を適用することを試みる予定である。 解答照合での辞書機能の利用 熟語で解答させる問題の場合、熟語間の関係を与えておき、誤答が入力されたときその誤答と正解との関係から応答文を生成するプログラムを作成した。この方法では熟語の辞書の作成、熟語間の関係を求める方法が困難な問題として残った。1990年度はCAI解答の照合を目的とする辞書を比較的簡単に作成する方法の研究をする予定である。 数式解の類似性の判定 CAIで学習者の解答と数式解で固定された式の集合と照合する場合、単なる照合と式の類似性の判定が必要になる。そのような目的で式類似性の判定方法の検討を行った。
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[Publications] 最首和雄,冀苹: "独立条件のある記号確率空間での確率の展開" 電子情報通信学会信学技報ET89ー57. ET89ー57. 7-12 (1989)
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[Publications] 最首和雄,横田俊幸,日下部千春: "LISPーCAIシステムの開発状況" 電子情報通信学会信学技報ET89ー99. ET89ー99. 57-60 (1989)
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[Publications] 最首和雄,冀苹: "確率式展開の効率化について" 電子情報通信学会信学技報ET89ー100. ET89ー100. 61-64 (1989)
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[Publications] 最首和雄: "記号確率空間と記号確率の展開方法" 電子情報通信学会論文誌DーII. J72ーDーII. 1680-1688 (1989)