1989 Fiscal Year Annual Research Report
個人差(学習認知型)を重視した〔ビデオ〕と〔CG〕複合利用の教材研究
Project/Area Number |
01580288
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
小池 栄一 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (90211226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保崎 則雄 神奈川大学, 外国語学部, 専任講師
渡辺 恵子 神奈川大学, 外国語学部, 教授
松山 正男 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (10016347)
末武 国弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (40016241)
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Keywords | 個人差 / 学習認知型 / インタ-アクティブズデオ / コンピュ-タグラフィックス / 学習教材 |
Research Abstract |
空間図形などの学習において、従来の視覚教材(2次元の図)のみの利用では学習効果が十分に得られない学習者群がある。彼らの多くは[場依存認知型学習者]とされる。その対極にある学習者群は[場独立認知型学習者]と呼ばれ、情報を処理する際に、必要な部分を周りの情報から独立させて考えることが比較的容易にできるとされている。本研究はその認知型と視覚情報処理の関係を実験調査し、実用性を見出すものである。現在までに行ったテスト、予備実験の結果は以下のとおりである。 1.今までに行なった認知型判断用心理テストのGEFT(Group Embedded Figures Test)の結果によって、この認知型の分布、場独立型の場依存型に対する優位、男の女に対する優位が僅かながら確認されている(男:N=6、x=14.67 SD=4.61 女:N=8 x=14.24 SD=3.83)。これはウィトキンの研究報告と一致するものである。この学習認知型の特徴を現在予備実験準備中の[ビデオ]による実物映像と[CG]による[アニメ-ション]的静止画像を用いて、展開図・空間図形の学習課題にあてはめてみる。この予備実験の結果は1990年度前後に明らかになる予定である。 2.1990年度の研究計画は89年度からの継続分を含め、おおよそ以下のようになる。 (1)引き続きビデオワ-クスIIを用いて、2次元、3次元の線画・アニメ-ションの教材を制作する。この時、色彩、提示速度、順序においてさらに厳密に様々種類の学習教材のモデルを制作する。 (2)作成した学習教材のパイロットテストを少人数グル-プで実施する。 (3)パイロットテストの結果分析により、レッスンの修正。 (4)レッスン修正後、被験者を用いて、実験・デ-タ収集。 (5)デ-タ分析。
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