1989 Fiscal Year Annual Research Report
国語学研究文献のキ-ワ-ドによる検索システムの開発
Project/Area Number |
01810007
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
築島 裕 中央大学, 文学部, 教授 (60011277)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 良文 国立国語研究所, 言語変化研究部, 部長 (40000418)
徳川 宗賢 大阪大学, 文学部, 教授 (70000403)
秋永 一枝 早稲田大学, 文学部, 教授 (20063381)
渡辺 実 上智大学, 文学部, 教授 (20026678)
野元 菊雄 国立国語研究所, 所長 (40000400)
|
Keywords | 国語学・日本語研究文献 / 文献検索システム / 文献デ-タベ-ス / シソ-ラス / 言語学 / 言護機械処理 |
Research Abstract |
本研究は、国語学・日本語研究文献が書誌情報・内容情報から容易に検索できるシステムを開発し、日本語研究文献デ-タベ-スを構築することを目的とする。具体的には、昭和20〜59年発表研究文献(約10万件、うち約8万5千件は既成デ-タ利用可能)の書誌情報を収集し、各文献にキ-ワ-ドを付与し、それらキ-ワ-ドを整理して日本語研究シソ-ラスを作成し、パソコン等で自由に検索できるシステムを開発することをめざす。 本年度は、本研究の基礎的成果となる書誌情報の収集、内容情報の付与を中心に、以下の諸成果を得た。 1.昭和20〜27年の雑誌掲載研究文献と昭和20〜59年の講座・論文集所収研究文献(約1万5千件)の書誌情報を収集し、計算機入力用パンチ原稿を作成した。 2.上記1のパンチ原稿の入力、校正を行なつた。 3.昭和28〜59年の雑誌掲載研究文献にうち、内容情報付与が済んでいないもの(約6万件)に、キ-ワ-ドを付与し、計算機入力用パンチ原稿を作成した。 4.昨年度以前に作成されていた文献内容デ-タ(約2万5千件)を、パソコン利用に便利なMSーDOSファイルに転換・整理した。このファイルは、下記5〜7の作業に活用された。 5.付与済みのキ-ワ-ド(延べ約6万語)を対象に、「同義・上位・下位語一覧」を試作し、キ-ワ-ドの相互関連の整理・標準化の実験試行を行なった。その成果を踏まえ、「シソ-ラス作成の手引き」を作成した。 6.計製機による検索システムについて検討し、そこに盛り込むべき基本機能を決定した。 7.公開形態のあり方について検討し、種々の配列・分類等の試作を行なった。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 築島裕: "東南院点について" 訓点語と訓点資料. 82. 29-36 (1989)
-
[Publications] 築島裕: "「東大寺点」の成立と展開" 中央大学文学部紀要(文学科). 65. 27-59 (1990)
-
[Publications] 築島裕: "平安時代の訓点資料の伝存状況についての一考察ーヲコト点から見た諸寺経蔵本の性格" 国語学. 160. 1-14 (1990)
-
[Publications] 渡辺実: "程度副詞の体系" 上智大学国文学論集. 23. 1-16 (1990)
-
[Publications] 秋永一枝: "古今集声点本における多拍語動詞のアクセントー古今集動詞のアクセント 承前ー" 国文学研究. 98. 68-86 (1989)