航空機・テレメトリ-ナペネトレ-タ-による地球科学デ-タ収録システムの開発

1990 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 01840012
• Research Category: Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
• Research Institution: National Institute of Polar Research
• Principal Investigator: 渋谷 和雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (80132710)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 伊藤 潔 京都大学, 防災研究所, 助手 (80022721) ; 藤村 彰夫 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助手 (70173458) ; 山田 功夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670) ; 水谷 仁 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (00011578) ; 神沼 克伊 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90012921)
• Keywords: ペネトレ-タ- / ヘリコプタ- / テレメトリ- / 人工地震 / GPS

Research Abstract

1.平成初年度の成果をもとに、以下の研究項目を作定した。(1)テレメ-タ-に関わる基本機能と制御コマンドを設計する。(2)地震計センサ-+IFPアンプのディジタル出力記録フォ-マトの仕様を研究する。(3)ヘリコプタ-を用いて投下されたペネトレ-タ-の位置検証実験を行う。2.上記課題に対し、平成3年3月現在の到達点は以下の通りである。(1)GSS(ペネトレ-タ-)側とDCS(収録装置)側にもたせる基本機能の調整を行い、各々14及び8個の機能を設定した。これら機能を実現いるための制御コマンド群11個(GSS送信部起動・停止など)を設定し、制御シ-ケンスを検討した。平成3年度はコマンドの詳細設計を行う。(2)平成元年度作成したV241ーM型センサ-と組み合わせるIFPアンプを製作し、PC98での収録試験を実施している。サンプリング周波数は200Hz、A/D変換は16ビットで2.3μKine〜5Kineの振巾を取扱える。デ-タ仕様は2.2ビットフロ-ティング形式で、本実験とは異なりレベルトリガ-で実録スタ-トする設計にしてある。まだソフトにバグがあり、タイミングによって収録もれする。原因を調査中であり、平成3年度には完成させたい。(3)ベル212によるGPS(トリンブル社製path・finder)受信実験を行った。羊蹄山ろくで、本機に近いペネトレ-タ-3本を2回にわたって投下した。ディファレンシャルの基準点は本実験を考慮し、150km離れた函館有川通三等三角点においた。投下高度は500ft,1000ft,3000ftとしホバリングに近い状態から投下した。投下前後にレ-ボ-ルによる風向・風速観測(50mの毎の各層観測)を行い、空中でのrelease pointと着地点との相対位置関係を再現できるためのデ-タを記録した。現在詳しいデ-タ解析を行っている。
3.平成3年度は実機に近いシステムでテレメ-タ-室内実験を行う。

Research Products

• [Publications] 藤村 彰夫・他: "ペネトレ-タ-の潜り込み特性" ペネトレ-タ-貫入試験報告書(第5回)宇宙科学研究・SESデ-タセンタ-. 1-33 (1990)
• [Publications] 山田 功夫・他: "ペネトレ-タ-の塔載機器" ペネトレ-タ-貫入試験報告書(第5回)宇宙科学研究・SESデ-タセンタ-. 34-74 (1990)
• [Publications] 伊藤 潔: "ペネトレ-タ-の地球科学的応用" 惑星科学. 8. 10-14 (1990)
• [Publications] 渋谷 和雄・他: "南極人工地震観測用ペネトレ-タ-の開発(1)1989年度報告" 南極資料.
• [Publications] Shibuya,K.,<et>___ー <al>___ー.: "Planned seismic explosion experiments in the Sφr Rondane Mountains region using a penetrator" Proc.NIPR Symp Antarct.Geosci.