1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850167
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中尾 嘉邦 大阪大学, 工学部, 教授 (20029086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 賢二 大阪大学, 工学部, 助手 (70154218)
西本 和俊 大阪大学, 工学部, 助教授 (60112017)
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Keywords | 酸化物分散強化合金 / メカニカルアロイング / 液相拡散接合法 / 機械的性質 / 高温強度 / イオンプレ-ティング / 表面合金化 |
Research Abstract |
本年度は,Ni基の酸化物分散強化合金であるMA754合金(Niー20%Crー0.6%Y_2O_3)及び純Niに対し,表面ろう材化を行なった.表面ろう材化方法としてイオンプレ-ティング装置を用い,ボロン(B)及びNiー4%B合金の薄膜を母材表面に合金化した.表面ろう材化した母材を用い液相拡散接合を行ない,接合現象,接合欠陥の生成状況などの検討を行なった.得られた結果を以下のように要約する. (1)B蒸着では,基板温度573K,バイアス電圧ー200V,ガス圧66.7mPaの蒸着条件の場合に,均一で密着性のよい膜が得られた.また,この条件でNiー4%Bを蒸着したところ,同様に良好な蒸着膜が得られた. (2)蒸着膜厚0.3μmのB蒸着材においては,3μmの幅の液相が生じ,これは1473Kで18sと極めて短時間で消滅した. (3)NiのB蒸着材の接合では,接合圧力の増加にともないボイド率が減少し,中でも蒸着膜厚0.2μmのB蒸着材は接合温度1473K,接合圧力5MPa,保持温度600sの接合条件で組織的に最も良好な接合継手が得られた. (4)MA754のB蒸着材の接合では,著しいボイドが生じ,これは接合圧力を増加させてもほとんど消滅しなかった.
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Research Products
(1 results)