1989 Fiscal Year Annual Research Report
快適環境形成のための生態・景観予測評価システムの整備と最適化モデルの開発
Project/Area Number |
01860005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武内 和彦 東京大学, 農学部, 助教授 (90112474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 馨 東京大学, 農学部, 助手 (70215531)
下村 彰男 東京大学, 農学部, 助手 (20187488)
鈴木 雅和 東京大学, 農学部, 助手 (40216437)
輿水 肇 明治大学, 農学部, 教授 (60012019)
熊谷 洋一 東京大学, 農学部, 教授 (50012042)
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Keywords | 生態 / 景観 / 数値情報 / 可視化 / 快適環境 / 予測 / 評価 / 画像処理 |
Research Abstract |
システムの中核となる「生態・景観情報処理・可視化システム」を中心に、予定した設備をすべて導入し、運用を開始した。研究実績に係わる内容と成果は以下の通りである。 1.デ-タの共通フォ-マット化とデ-タベ-ス組み込み:地域、地区で異なる情報形態である地形・生態・景観デ-タを、共通地図メッシュ・フォ-マットに変換し、デ-タベ-スとして入力した。数値地形情報を等副50mメッシュで読み取り、これを基本として、植生情報などのデ-タを50mメッシュに変換した。また、2次平面処理による接谷面探索プログラムを組み込んだ。 2.生態、景観モデルのシステムへの組み込み:メッシュ情報の解析処理システムを組み込んだ。各種デ-タのメッシュ重合処理、表示による解析を可能にした。現在生態・景観予測評価システムを開発中である。 3.可視化システムの構築:生態、景観相互のデ-タや、それぞれのモデル適用結果を任意の時点・視点・視野角で表現するための可視化システムを構築中である。 4.システムテスト:上記生態予測評価システム、景観予測評価システムを開発中である。 5.新たな知見:本研究で開発中のシステムは、画像の写実性の向上を目指しフルカラ-を標準としている。これは、従来の画像処理・写真解析で用いられているが、新たに地理情報システム(GIS)をベ-スとした生態・景観情報での各種解析結果の可視化に有効であることが確認された。すなわち、フルカラ-の利用によって航空写真情報、各種地図化情報の重合が可能となり、数値地形情報を用いて3Dパ-スとして表示させることで結果を分かりやすく表示することができ、複数分野での同一地域・地区・地点の検討に有効であることが分かった。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 武内和彦: "アメニティ環境を創造する時代" 土木学会誌. 74. 36-39 (1989)
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[Publications] 武内和彦: "田園アメニティ空間の再生をめざして" 農業及び園芸. 65. 3-8 (1990)
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[Publications] Takeuchi,K.: "A framework for environmental management planning-a landscape-ecological approach" Landscape Ecology. 3. 53-63 (1989)
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[Publications] 斎藤馨: "CCG景観予測評価システムの実用化" 造園雑誌. 53. (1990)
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[Publications] 斎藤馨: "カラ-コンピュ-タグラフィックスによる森林景観情報処理手法の開発" 演習林報告. 83. (1990)
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[Publications] 下村彰男: "シンポジウム報告「リゾ-ト開発と景観」" 造園雑誌. 52. 304-309 (1989)
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[Publications] 篠原修: "国土と都市デザインの今日の課題" JACIC情報. 4. 33-36 (1989)
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[Publications] 篠原修: "都市の環境形成と交通空間設計" 都市計画シンポジウム論文集. 12. 26-34 (1989)
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[Publications] 篠原修: "浪費型アメニティからストック型アメニティへ" 国際ア-バンインフラテック'89ガイドプラン論文集. 83-89 (1989)