若年胃癌の診断における新しい指標としての血清ペプシノ-ゲンの意義

1989 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 01870028
• Research Category: Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 和田 攻 東京大学, 医学部(医), 教授 (60009933)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 矼 暎雄 浅間総合病院, 医長 ; 中島 聰總 癌研究会, 付属病院, 部長 ; 稲葉 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094) ; 小西 敏郎 東京大学, 医学部(医), 講師 (20126056) ; 三木 一正 東京大学, 医学部(医), 助手 (70107639)
• Keywords: 血清ペプシノ-ゲン値I / 血清ペプシノ-ゲン値II / 症例対照研究 / 若年胃癌 / 既往歴 / 家族歴 / 胃癌の病理型 / 胃癌の進行度

Research Abstract

本研究は40歳以下の胃癌症例1例に対して、入院患者の対照1例、検診受診者の対照1例を、性年歳を一致させて、マッチさせる症例対照研究の方式で実施している。
本年度においては、
(1)血清ペプシノ-ゲンIおよびII測定用血清の収集、凍結保存体制の確立。
(2)アンケ-ト形式で収集した既往歴、家族歴等のデ-タのコンピュ-タ入力のためのコ-ド化方式の決定。
(3)病歴より収集した、胃癌の病理型、進行度等の情報のコンピュ-タ-入力のためのコ-ド化方式の決定。
が終了した。
平成2年1月末現在で、40歳以下の胃癌症例40例、入院対照38例、検診対照48例が得られ、血清は-20℃以下に凍結保存中である。血清ペプシノ-ゲン値の測定は、まとめて実施した方が、測定によるデ-タのばらつきが少ないことが予想されるので、平成3年度にまとめて実施することとなった。既往歴、家族歴等に関するデ-タについては、症例が得られ次第、データのコンピュタ-入力を実施している。胃癌の病理型進行度等の情報に関しては、病理学的検査の最終報告が出されるのを待って順次デ-タの収集を行なっている。
本年度は未だデ-タ数が少ないことから、デ-タの解析は実施していないが、平成3年度に測定予定の血清ペプシノ-ゲン値以外のデ-タに関しては、平成2年度より解析を開始する予定であり、得られた成果は順次公表していく予定である。