1990 Fiscal Year Annual Research Report
若年胃癌の診断における新しい指標としての血清ペプシノ-ゲンの意義
Project/Area Number |
01870028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
和田 攻 東京大学, 医学部, 教授 (60009933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矼 暎雄 浅間総合病院, 医長
中島 聰總 癌研究会附属病院, 部長
稲葉 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
小西 敏郎 東京大学, 医学部, 講師 (20126056)
三木 一正 東京大学, 医学部, 講師 (70107639)
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Keywords | 血清ペプシノ-ゲン値 / 症例対照研究 / 若年胃癌 / 生活習慣 / 環境要因 / 宿主要因 / 妊娠歴 / バイアス |
Research Abstract |
平成3年2月15日現在、胃癌症例74例、非悪性疾患の入院患者の対照50例、健診受診者の対照102例について血清と概往歴、生活習慣我に関するアンケ-トの収集が完了している。症例1例に対して、性が同一、年齢を±3歳以内で一致した入院対照1例、健診対照1例をそれぞれ対応させるマッチングを行っているが、30歳台の女性で特に入院対照の収集が遅れているため、これまでにマッチングが完了しているのは、入院対照36例、健診対照56例である。これらの不足している対照例は鋭意収集中である。 血清ペプシノ-ゲン値の測定は、マッチングされた症例と対照については同時に行うべきであること、一括して測定した方が高い制度が期待できることから来年度に実施する予定で、血清は-20℃以下に保存中である。 平成2年4月の段階で、生活習慣、概往歴等と若年胃癌罹患のリスクの関連性の分析を症例対照研究の手法を用いて、症例対入院対照27ペア、症例対健診対照42ペアについて、アンケ-トから得られた情報を使用して行った。その結果、若年胃癌罹患と飲酒喫煙等の環境要因の関連性は小さく、妊娠歴等の宿主要因との関連性が大きいことが示唆された。しかしながら、妊娠歴の問題に関しては、健診対照例を職場健診から収集したため、女性が全員有職員(専業主婦でない)で、女性の若年胃癌症例に比べて独身者の割合が高いというバイアスの存在が指摘された。このため、来年度にかけて主婦健診からも対照を収集し、健診対照は性年齢だけでなく、専業主婦であるか否かもマッチさせて分析を行う予定である。
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Research Products
(1 results)