1989 Fiscal Year Annual Research Report
新しい軌道理論による高性能デジタルパノラマX線撮影装置の試作研究
Project/Area Number |
01870087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渕端 孟 大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 通 朝日レントゲン工業株式会社, 技術部第2技術, 係長(研究員)
赤木 史朗 朝日レントゲン工業株式会社, 技術部第2技術, 課長(研究員)
藤下 昌巳 大阪大学, 歯学部, 助教授 (50028809)
徳岡 修 大阪大学, 歯学部, 助手 (70155513)
速水 昭宗 大阪大学, 歯学部, 講師 (30028477)
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Keywords | パノラマ断層撮影法 / デジタル撮影法 / 断層撮影法 / 画像処理 / スキャノグラフィ- |
Research Abstract |
1.新型のパノラマX線撮影装置は常にイメ-ジレイヤ-とフィルムとが平行に成るべくフィルムカセットのスイング機構が新たに加わっている。そのため、制御用のコンピュ-タの計算量が格段に増えたため8ビットコンピュ-タから32ビットRISC型コンピュ-タに制御を切り変えた。その様々な試行錯誤の過程で、従来の軌道理論で一致すると考えられていた断層面上の被写体の垂直拡大率と水平拡大率が、一致しないことが判明した。この事実は、新型装置に採用した新しい軌道理論では説明できるが、従来の理論では説明し得ないものであり、従来の理論に基づく解析ではこのような結果は報告されていなかった。 2.今回新しく設計した並列画像処理プロセッサボ-ドは最先端の4メガビットダイナミックメモリ-を使用しており、リアルタイムに大容量のデ-タをサンプリング出来るうえ、複数の高速コンピュ-タの使用により高速画像処理が可能である。 3.多数のX線CT画像を基に作製した日本人の顎骨モデルと、新軌道理論に基づいて、個々の患者の歯列弓にあわせて装置を制御することを試みた。この結果、鼻下点と耳孔を測定することにより安定した画像を得ることが可能であることが判明した。 4.デジタルセンサ-の開発は難行しており,CCDラインセンサ-を主として、十分な基礎的検討を行なっていく予定である。
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