1991 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア近・現代における経済変動と社会変化ー特に下層社会集団の動向ー
Project/Area Number |
02041030
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
谷口 晋吉 一橋大学, 経済学部, 教授 (50114955)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PATEL B.B. ガンディー労働研究所, 教授
SIRAJUL Isla ダッカ大学, 歴史学部, 教授
PRAVIN Visar グジャラート地域計画研究所, 所長
BINAY Chaudh カルカッタ大学, 歴史学部, 教授
三宅 博之 北九州大学, 法学部, 講師 (60211596)
木曽 順子 熊本商科大学, 経済学部, 講師 (70192557)
福永 正明 拓殖大学, 語学研究所, 講師
脇村 孝平 大阪市立大学, 経済学部, 助手 (30230931)
篠田 隆 大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (20187371)
押川 文子 アジア経済研究所, 地域研究部, 職員
中里 成章 神戸大学, 文学部, 助教授 (30114581)
柳沢 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20046121)
中里 亜夫 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60044343)
|
Keywords | 下層民 / 経済の近代化 / 社会変容 / グジャラ-ト州 / 都市工場労働者 / 農村伝統工業 / 意識変革 / 教育 |
Research Abstract |
平成3年度は、北インドのグジャラ-ト州を中心に、農村と都市の双方に於いて現地調査が実施された。 篠田隊員は、ア-メダバ-ド市の自治体に雇用される清掃人内部の雇用確保のメカニズム、彼等の経済状況、そして、意識等に関する調査を実施し、又、貴重な政府報告書類を収集した。篠田は未組織清掃人も調査し、両者を比較することによって雇用の近代化がインドの下層民に及ぼした影響を調べた。三宅隊員も西ベンガル州のカルカッタ市に於いて、篠田とほぼ同様な視角から情報収集を行ない、篠田の仕事の比較軸を用意することができた。 木曽隊員は、ア-メダバ-ド市内の6工場に於いて、下層民を含む200名の工場労働者から雇用、昇進、教育等について聞き取り調査を実施した。 柳沢隊員は、ア-メダバ-ド近郊のある村落における下層民の複数のコミュニティの経済状況を、就業構造、教育水準、意識構造等について聞き取りにより調査し、これらのコミュニティの最近の変容を促えるべく努めた。福永隊員は、ビハ-ル州で下層のあるコミュニティを対象に徹底した聞き取り調査を通して、彼らの生活史を調べ、社会経済的な状況の近時の変容を追求した。 中里隊員は、ある酪農を主たる生計とする村落に於ける職業構成の変化を、酪農業の近代化の中で位置付けるべく、聞き取り調査を実施した。 インド側の研究分担者であるヴィサリア博士、パテル博士は、日本側の研究者に研究上のアドヴァイスを与え、又、その他の貴重な協力を惜しまなかった。 以上、本プロジェクトの骨格をなす現地調査は、無事、ほぼその初期の目的を達成することができた。
|
Research Products
(2 results)