1990 Fiscal Year Annual Research Report
日米中印におけるリンパ系腫瘍の細胞遺伝学的ならびに分子生物学的所見の比較研究
Project/Area Number |
02042005
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鎌田 七男 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (00034629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHANTA V. Cancer Institute, Madras(マドラス癌研究所), 所長
BHARGAVA M. All India Institute of Medican Science H, 教授
上田 龍三 愛知県がんセンター, 研究所, 部長 (20142169)
菊池 昌弘 福岡大学, 医学部, 教授 (80078774)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / 慢性リンパ性白血病 / 染色体分析 / DNA抽出法 / PCR |
Research Abstract |
1.インド研究者の招へい 細胞遺伝学的ならびに分子生物学的所見の比較を行う場合、日印間の調査方法の一定化が前提となる。初年度の早期にこれまでの打ち合せに従って、2人のインド医学研究所より1名、マドラス癌研究所より1名)を広島に招へいし、染色体分析方法ならびにDNA抽出法について方法論の統一を行った。 2、悪性リンパ腫病理ブロックからのDNA抽出 インド症例23例についてブロックが得られ21例についてDNA抽出が可能であった。本邦例は43例全例にDNA抽出が可能であった。PCR法に用いるプライマ-とプロ-ブを作製した。これを使ってbclー2結合遺伝子の検出を開始している。 3.悪性リンパ腫の染色体分析 本邦例については74例の解析を完全に終了し、約20名が解析途中である。インド症例の解析数はまだ集計を行っていないため不明だが、十数名になるものと思われる。 4.慢性リンパ性白血病の染色体分析 本邦症例は平成2年6月より平成3年3月までに40例が集められ、染色体ならびに分子生物学的解析に入った。染色体異常率は米国では約50%であるが、本邦では異常頻度が低く、また米国で比較的多くみられる+12の頻度は低いものと思われた。インド症例については、第2年度より蒐集し、解析する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kamada,N.: "Chromosome aberrations in adult T cell leukemia" Hematology Review. 3. 257-270 (1990)
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[Publications] Osada,H.: "Genuine CD7 expression in actue leukemia and lymphoblastic lymphoma." Leukemia Research. 14. 867-877 (1990)
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[Publications] Seto,M.: "bclー2 translocation in Japanese B cell lymphoma:Novel bclー2 translocation with immunoglobulin heavy chain diversity segment." Jpn.J.Cancer Res.82. 65-71 (1991)
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[Publications] Ohshima,K.: "Defective provirus from of human Tーcell leukemia virus type I in adult Tーcell leukemia/lymphoma." Cancer Research. (1991)
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[Publications] Ohshima,K.: "bclー2 bene and prognosis of Bーcell lymphoma." Leukemia Lymphoma. (1991)
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[Publications] Akao,Y.: "Molecular cloning of the chromosomal breakpoint of a Bーcell lymphoma with the t(11;14)(q23;q32) chromosome translocation." Cancer Research. (1991)