1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02044010
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Research Institution | Faculty of Science |
Principal Investigator |
遠藤 康夫 東北大学, 理学部, 教授 (00013483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 全康 東北大学, 理学部, 助手 (70222099)
ANDREAS Mage ラウエ, ランジバン研究所, 研究員
池田 宏信 高エネルギー物理学研究所, 教授 (90013523)
吉沢 英樹 東京大学, 物性研究所, 助教授 (00174912)
加倉井 和久 東北大学, 理学部, 助手 (00204339)
山田 和芳 東北大学, 理学部, 助手 (70133923)
西 正和 東京大学, 物性研究所, 助手 (90156034)
山田 安定 東京大学, 物性研究所, 教授 (00028101)
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Keywords | ホイスラ-単結晶 / 偏極中性子モノクロメ-タ- / 偏極アナライザ- / 中性子分光装置 / 新しい偏極解析法 / 日本原子力研究所 / 高エネルギ-物性子研究所 / 協力研究 |
Research Abstract |
平成3年度は4月半端から約6ケ月間、東大物性研西正和助手が共同利用研究者のマ-ゲル博士の所属するラウエランジバン研究所の招聘を受けて、ラウエランヂバン研究所に於てホイスラ-大型単結晶偏極モノクロメ-タ-の調整を行なった。西助手の開発研究は現在単色波長の偏極中性子を実験用にとり出すのに最も適していると思われているホイスラ-結晶を中性子モノクロメ-タ-として、更に性能を上昇させるところに焦点があてられた。又結果として作製された2セットのホイスラ-モノクロメ-タ-,アナライザ-を日本に持ち帰り,一組のセットは東大物性研中性子散乱分光装置,もう一組は東北大中性子分光装置に各々設置されるように現在準備中であり、新年度から実施に使われる予定である。 本年度はラウエランヂバン研究所からマ-ゲル,タセ両博士が東北大学に滞在した。マ-ゲル博士の目的は、我々と共同でホイスラ-偏伝子の性能試験に立合い確認をすること、及びラウエランヂバン研究所の原子炉が長期間停止することになったので、日本での将来の中性子実験の可能性を視察した。その后タセ博士が短期間東北大に滞在し、同じく日本に於ける偏極中性子分析分光実験の共同研究の可能性の討論を行なった。タセ博士は、中性子の偏極方向を三次元的に制御することによって従来とは全く異なる方法で磁気制造を〓立する方法を創造した。我々はこの新しい方法を日本で更に発展させる為に必要な条件づくりを議論した。又タセ博士は日本の中性子散乱研究の実状を視察する為に日本原子力研究所及び高エネルギ-物理学研究所の中性子散乱研究施設を見学しかつ現場の研究者と討論をし、非常に有意義であったと感激された。
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