1990 Fiscal Year Annual Research Report
国際TOPEX/POSEIDON衛星計画による海洋変動と固体地球の相互作用の研究
Project/Area Number |
02044037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TARITS P ハ゜リ地球物理研究所, 主任研究員
TAPLEY B テキサス大学, 教授
MARSH J.G. ゴダード宇宙センター, 主任研究員
RAPP R.H. オハイオ州立大学, 教授
大江 昌嗣 国立天文台, 水沢, 教授 (00088783)
今脇 資郎 京都大学, 理学部, 助手 (40025474)
中川 一郎 京都大学, 理学部, 教授 (70025279)
福田 洋一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30133854)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
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Keywords | TOPEX / POSEIDON / 重力場 / 海面変動 / ジオイド |
Research Abstract |
1992年半端に打ちあげ予定であるTOPEX/POSEIDON衛星は、現在、人工衛星の最終仕様のまとめと、打ち上げ後得られるデ-タの処理アルゴリズム開発の段階にある。米国、フランス等との国際協力によってこれを実現するために、本年度、国際ジオイドシンポジウムとTOPEX/POSEIDON科学チ-ム研究会議が開催された。前者は1990年6月、イタリアのミラノで開かれ、後者は同年10月アメリカのワシントンDC.でもたれた。ジオイドシンポジウムには、瀬川と福田が出席し、科学チ-ム研究会議には瀬川と佐々木(研究協力者)が出席した。 ジオイドシンポジウムは、本研究の国外分担者であるオハイオ州立大学のRapp教授のリ-ドによって開催されたもので、欧米の多くの研究者が参加して、地球重力モデル、ジオイドモデル、衛星デ-タ処理法、デ-タ解析理論などについて多くの論文が発表され、きわめて有意義なものであった。 科学チ-ム研究会議は、NASAの主催によって行なわれ、TOPEX/POSEIDON衛星のハ-ド、ソフト両面における進捗状況の報告、新たに開発されたデ-タ処理アルゴリズムの報告などがあり、きわめて活発な議論がなされた。 ジオイドシンポジウムでは、日本からは福田の発表があり、現在最も信頼性の高い日本ジオイドが公表された。科学チ-ム研究会議では、佐々木が、西太平洋域におけるTOPEX/POSEIDON衛星のトラッキング計画について発表した。いままで、西太平洋域では、とかく、衛星軌道予測精度が悪い傾向にあったが、この計画により、それが大きく改善される見通しがえられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 福田 洋一,瀬川 爾朗: "日本及びその周辺の高精度重力異常、ジオイド高分布" 第1回国際ジオイドシンポジウム論文集.
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[Publications] 瀬川 爾朗: "TOPEX/POSEIDON計画の現状とその意義" 月刊「海洋」. 22. 507-511 (1990)