1990 Fiscal Year Annual Research Report
地域を基盤にした循環器疾患とがんの包括的予防に関する日米共同介入研究
Project/Area Number |
02044048
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 平三 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NICHAMAN Mil テキサス大学, ヒューストン校・公衆衛生学部, 教授
LABARTHE Dar テキサス大学, ヒューストン校・公衆衛生学部, 教授
FORTMANN Ste スタンフォード大学, 医学部, 助教授
FARQUHAR Joh スタンフォード大学, 医学部, 教授
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 医学部, 講師 (60047389)
山口 百子 国立健康, 栄養研究所成人・健康栄養部, 室長 (00118655)
山本 卓 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00220476)
中山 健夫 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70217933)
土田 満 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00163824)
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Keywords | ライフ・スタイル / リスク・ファクタ- |
Research Abstract |
本年度は、介入研究に関するプロトコ-ルを作成した。既に介入研究を開始している米国スタンフォ-ド大学と比較性をもたせることにした。介入地区の40〜69歳から600〜750人、対照地区からは500〜600人を無作為抽出し、ライフ・スタイルと行動科学評価に関するアンケ-ト・リスク,ファクタ-に関する検診とを実施することにした。この無作為抽出を3年に1回繰り返していくことにした。ベ-ス・ライン調査は、本年度約4,500人に調査、検診を終え、デ-タ分析中である。循環器疾患とがんのサ-ベイランス・システムを構築することができた。循環器疾患については、種々の情報源からシステム・センタ-に患者が届け出られ、これを研究者が確認することにした。がん登録については、介入地区での基幹病院のカルテ整備、システム化が遅れているため、この基幹病院からの登録が未解決である。しかし、次年度に、研究者によるカルテ閲覧を開始することができよう。介入のための方法は、キャンペ-ン活動、小集団を対象とする健康教室、個人レベルの生活指導である。教材として、減塩料理の本、食物摂取頻度調査法、HRA等について、開発、改良を行うことができた。社会ネットワ-クとして、協議会、実行委員会の設立を行った。健康リ-ダ-の養成は、次年度から開始できる態勢となっている。日米比較の最も因難な食物摂取頻度調査については、相当の意見交換が行われた。アメリカでは、実際に摂取されている料理を聴取し、調理別にも食品成分表が完備されている。日本では、栄養士が摂取量から原材料の生の重量を推定し、生重量の食品成分表を用いている。このギャップをうめる工夫と検討がなされつつあり、間もなく、プロトコ-ルと調査票を完成させることができるであろう。
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[Publications] 田中 平三,他: "地域を基盤にした循環器疾患予防のための健康教育キャンペ-ン活動の疫学的行動科学的評価" 日本循環器管理協議会誌. 25. 15-15 (1990)
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[Publications] 中山 健夫、田中 平三、他: "公衆栄養活動と行動科学" 栄養学雑誌. 48. 1-7 (1990)
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[Publications] 広畑 元美、田中 平三、他: "地域を基盤にした健康増進活動の疫学的・行動科学的評価ーニ-ド把握のための基礎調査" 日本公衆衛生雑誌(特別附録). 37. 261-261 (1990)