1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02044121
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小林 信夫 東京都立大学, 理学部, 教授 (30087100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WEST J. ダレスベリー研究所, 主任研究員
LATIMER C.J. ベルファスト, クィーンズ大学・理学部, シニアレクチャラー
READ F. マンチェスター大学, 理学部, 教授
檀上 篤徳 新潟大学, 理学部, 助教授 (40018669)
GILBODY H.B. ベルファスト, クィーンズ大学・理学部, 教授
鵜飼 正敏 東京工業大学, 理学部, 助手 (80192508)
城丸 春夫 東京都立大学, 理学部, 助手 (70196632)
佐藤 幸紀 東北大学, 科学計測研, 教授 (10006158)
伊藤 陽 城西大学, 理学部, 助教授 (10159923)
鈴木 洋 上智大学, 理学部, 教授 (70053486)
木村 正広 大阪大学, 理学部, 助手 (40028238)
藤本 孝 京都大学, 工学部, 教授 (90026203)
小泉 哲夫 立教大学, 理学部, 助教授 (90147926)
奥野 和彦 東京都立大学, 理学部, 助教授 (70087005)
大谷 俊介 電気通信大学, レーザー極限技術研究センター, 教授 (60023735)
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Keywords | 多価イオン / EBIS / ECR / 光電子二次元スペクトル / コバリアント・マッピング法 |
Research Abstract |
本年度は日英両国で建設していた多価イオン源が完成し実質的な共同研究が開始された。 1)日本における共同研究。ベルファストクイ-ンズ大学ラティマ-博士が都立大学に滞在し,小型EBIS多価イオン源を用いてC^<4+>ーH_2,N_2,O_2間電荷移行反応断面積の測定に参加した。本実験ではベルファストクイ-ンズ大学における生成イオンの状態を識別する実験と連携を取りながら行われたもので,今後両実験の結果を総合して反応機構を解明してゆく予定である。 2)英国における共同研究。都立大奥野,立教大小泉がクイ-ンズ大学のECRイオン源を用いた電荷移行反応により生成されたイオンの状態識別の実験に参加した。さらに,陽子衝突による金属原子の電離断面積の測定,酸素原子ビ-ム生成技術の開発に関する共同実験を行うことが出来た。彼等の共同研究から上託の電荷移行反応断面積を日本で測定することの重要性が認識され,ラティマ-博士来日時に実験を行うこととなった。東工大の鵜飼はマンチェスタ-大,ダレスベリ-研と共同で二次元電子エネルギ-スペクトロメ-タ-を用いた分子の光電離の研究に参加した。各種分子の光電子二次元スペクトルを取ることが出来たことは,今後日本における光電子研究にとって大きな刺激となった。都立大城九はレディング大学との共同でオックスフォ-ド大・アツプルトン研における分子の多光子吸収により生成された多価イオン解離の研究に参加した。レディング大学で開発したコバリアント・マッピング法に関する詳細な情報を得ることが出来た。 3)本年度英国における共同研究参加者および来年度参加予定者を含む関係者による平成3年度共同研究成果報告会を開催し,平成4年度計画についても打合せを行った。
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