1991 Fiscal Year Annual Research Report
園芸作物の繁殖,裁培および収穫後の取り扱いに関する研究
Project/Area Number |
02045035
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
橋永 文男 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70038222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WETZSTEIN H. ジョージア大学, 農学部, 準教授
MYERS S.C. ジョージア大学, 農学部, 準教授
AUSTIN M.E. ジョージア大学, 農学部, 教授
冨永 茂人 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90164029)
城島 十三夫 鹿児島大学, 農学部, 講師 (60041654)
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Keywords | 果樹の導入 / マスカディンブドウ / 早生モモ / ブル-ベリ- / 果実品質 |
Research Abstract |
本年度はマスカディンブドウの収穫時期に合わせて研究協力校であるジョ-ジア大学に研究代表者と冨永助教授が出張し,日本ではまだ生産されていないマスカディンブドウ,ならびにブル-ベリ-と早生モモの調査,研究を継続した。主に産地での裁培状況,果実の成熟度,果実品質,収穫方法,市場,ワイン工場等の調査や視察を行った。 ジョ-ジア州に生育しているマスカディンブドウ48品種について,果実重,糖度,風味から有望品種を選抜するとともに用途別に調べて,生食用品種および加工用種をさらに導入することにした。収穫には機械による方法と観光農園として人手による方法があるが、前者は選別操作を要すること,また冷蔵では3週間貯蔵可能な品種があることなどが分かった。また,現地において整枝・挿し木繁殖等の裁培方法や組織培養法による繁殖の調査,およびそれらの導入・馴化について検討した。 また,ブル-ベリ-は収穫後の夏期の裁培管理や選果場等を視察した。ジョ-ジア州のラビットアイブル-ベリ-39品種中,収穫時期,収量のほか果実重,糖度,風味,肉質,果痕等から8品種,機械収穫用7品種,観光農園用7品種の有望品種を見出した。 さらに,早生モモについてはジョ-ジア州で裁培されている200種を調査した結果,風味の特に優れているもの65品種のうち加工や凍結に適し,果実重や収量の多い9品種が有望であった。 一方,招へいしたMyers準教授は鹿児島におけるモモの裁培品種別の果実品質を調査するとともに早生モモの低温要求性や挿し木繁殖法について討議を行った。
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