1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301008
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
上参郷 祐康 東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (20169618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒲生 郷昭 東京国立文化財研究所, 音楽舞踊研究室, 室長 (90015248)
山下 宏明 名古屋大学, 文学部, 教授 (20023567)
平野 健次 独協大学, 教養部, 教授 (20049521)
奥村 三雄 九州大学, 文学部, 名誉教授 (60021268)
横道 萬里雄 沖縄県立大学, 付属研究所, 教授 (20000440)
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Keywords | 平家琵琶の演奏実態 / 盲僧琵琶の演奏実態 / 平家琵琶と盲僧琵琶の音楽的構成法 / 平家琵琶関係文献資料 / 平家琵琶研究上の用語 |
Research Abstract |
1.平家琵琶の演奏実態の調査と記録ー名古屋在住の研究分担者が伝承者の協力を求めて、演奏実態の記録を作成しつつある。現在までに、新たなレパ-トリ-(「敦盛最期」の大部分・「我身栄華」の一部で「桜」と呼ばれる祝儀物)の存在が確認された。次年度も引き続き録音・録画などにより演奏実態の記録を作成する。 2.盲僧琵琶の演奏実態の調査と記録ー九州各地に出張し、伝承者の協力を求めて演奏実態の記録を作成し、併せて関連民俗資料の調査・記録を行った。記録を解析した結果、盲僧琵琶と平家琵琶の音楽的構成法に共通性が見出され、これが平家琵琶の音楽様式を分析する上で非常に重要であることがわかった。こうした成果を踏まえて、調査研究と記録作成を継続する。 3.平家琵琶関係文献資料の収集ー集成すべき古文献資料、平家琵琶研究の著書・論文等に関する情報を網羅的に収集し、そのデ-タをコンピュ-タ-によって集中的に整理しつつある。このデ-タをもとに、次年度は実際の資料の収集(購入または複製本作成)を行う予定である。 4.研究代表者・分担者による会議ー上記1.から3.で収集した資料は、研究代表者・分担者による会議を開催して分担を決め、各々に解析を進めた。また、研究領域によって、用語の不統一があることが確認されたため、用語の統一に向けての討議が行われ、成果をあげつつある。
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