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1990 Fiscal Year Annual Research Report

沖縄地域社会の構造と機能ならびに地域連関についての実証的研究

Research Project

Project/Area Number 02301028
Research InstitutionTokyo Woman's Christian University

Principal Investigator

山本 英治  東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (50086261)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 明善  東京農工大学, 農学部, 教授 (80014926)
安原 茂  成蹊大学, 法学部, 教授 (70054286)
秋元 律郎  早稲田大学, 文学部, 教授 (00063503)
古城 利明  中央大学, 法学部, 教授 (70055185)
蓮見 音彦  東京大学, 文学部, 教授 (50014684)
Keywords沖縄の開発 / 那覇市の構造と機能 / 大宜味村の構造と機能 / 都市と農村の地域連関 / 自立経済 / 高令化 / 集落的結合 / 郷友会
Research Abstract

平成2年度の研究は,1)沖縄の開発の現実と問題,2)都市としての那覇市の構造と機能,3)農村としての大宜味村の構造と機能,4)那覇市と他市町村とくに大宜味村との地域連関を追究した。1についていえば,第1次振興計画と第2次振興計画の実績では,確かに公共施設・設備関連は整備されつつあるが,いまだに自立経済の基盤は形成されていないという大きな問題が残されており,これの実現方策としての第3次振興計画が注目される。
2については,那覇市人口は約30万人であるが,那覇市での労働と生活を求める他市町村からの転入者が,周辺市町に流れているということから,那覇市は50〜60万人規模の都市としてとらえねばならない。だが那覇市はこれに対応しうる近代的装置が整備されていないだけに,過剰都市として多くの問題をかかえている。また那覇市の主要な機能であった商業が周辺市町に分散しつつある点について,これをどうとらえるかが問われる。
3については,大宜味村は零細な農業と漁業の寒村であっただけに,かつては大工や出稼労働に従事する者が多かった。第2次大戦後においては,村外に就労の場を求めるが激増し,現在は高令化率が約24%に及ぶ。村内は17の集落に分れており,それぞれ他と異なる特性をもっているが,いずれも依然として集落的結合は強い。いまだに生産や生活の共同関係がみられ,共同意識が強い。
4については,那覇市は沖縄県全域にわたる政治・行政・経済・文化などの中心であるだけに,他市町村とは深い関係を有している。とくに大宜味村からの転入者は,政治の面で活躍するとともに,那覇市の中堅企業経営者に多い。また大宜味村の郷友会は,活発な活動を行っていることで知られている。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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