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1990 Fiscal Year Annual Research Report

進化論受容の比較科学史的研究

Research Project

Project/Area Number 02301102
Research InstitutionOsaka Kyoiku University

Principal Investigator

鈴木 善次  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10035165)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松永 俊男  桃山学院大学, 文学部, 教授 (60122181)
松尾 幸季  同志社大学, 工学部, 助教授 (20121600)
江上 生子  東京工業大学, 工学部, 助手 (80016493)
横山 輝雄  南山大学, 文学部, 助教授 (80148303)
吉田 忠  東北大学, 文学部, 教授 (60004058)
Keywords進化論 / 科学史 / 比較文化論 / 受容史
Research Abstract

研究の第一年目として,各分担者において,分担テ-マに関連する研究状況を調査し,文献リストを作成した。各分野とも第二年度へ向けての基礎資料となる文献の収集がなし得たが,今後はその分析が作業として残された。文献リストの具体例をあげれば,分担者八耳の「進化論と宣教師」関係のものがあり,100点以上のものの中で新知見に結びつく可能性のものも含まれている。日本への受容に関連しては鵜浦が昨年12月の班会議でキリスト教者の進化論への反応が報告され,参加者の関心を得ることができた。欧米関係の研究では,松尾がイギリスに渡り,新資料の入手に努め,とくにイギリスでの反ダ-ウィンの動きを見せたキリスト教者に関して新知見を得て帰国した。ソビエトを分担された江上はロシアへのダ-ウィニズム受容に重要な役割を果たした人物の中から植物生理学者チミリャ-ゼフを取りあげ,さらにその延長としてバッハ,オパ-リンに言及し,植物生理学分野への進化論受容を検討した。比較科学史的立場からすると,中国やアジア諸国での状況を知ることが重要であるが,中国からの研究論文を鈴木が入手し,目下検討中である。また,これまであまり取りあげられていないスペイン語圏について蛭田が資料の入手を行い,これまでの研究状況を和訳などを行い整理された。その他,各分担者間での意見交換,情報交流などを隨時行い,来年度の課題とすべきものを整理した。進化論受容をめぐる個別の研究史として欧米,オ-ストラリアのものがすでに存在するが,文化史,文明史,社会史的観点での分析が必ずしも十分とは言えない。来年度はこの点に視点をあて,分担者間での比較検討を行うという点が確認された。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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