1990 Fiscal Year Annual Research Report
造船CIMによる生産管理情報獲得支援システムに関する研究
Project/Area Number |
02302051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野本 敏治 東京大学, 工学部, 教授 (80011170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
浦 環 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60111564)
金原 勲 東京大学, 工学部, 教授 (50011101)
藤野 正隆 東京大学, 工学部, 教授 (10010787)
町田 進 東京大学, 工学部, 教授 (70010692)
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Keywords | 製品モデル / CIM / 3次元幾何情報 / エンジニアリング情報 / 属性 / 構造設計 / 生産計画 / カット・アセンブリング機能 |
Research Abstract |
1.造船以外の分野における製品モデルの概念の現状調査 製品モデル(プロダクトモデル)の完成度の高低がCIMの成否を決定することに鑑みて、他業種の製品モデルについて調査した。航空機の製品モデルとして米国ノ-スロップ社のプロダクト・デフィニッション・システムは最も巨大なシステムであり、今後も注目に値する。原子力分野では原子炉内の配管系の製品モデルが注目されるが配管系は1次元構造物であり、発展性に欠しいものである。コンピュ-タ業界ではDA(デザイン・オ-トメ-ション)という名の下に製品モデルが開発され、実用化していることがわかった。ところでどの業界も製品モデルの具体例は示さない。 2.造船に要求される製品モデルの検討・造船業における作業を詳細に分析し、造船の製品モデルに要求される製品モデルの検討を行った。その結果、設計では3次元幾何情報の他に部機と部機とが結合しているという情報、即ち接合情報が有効であることが明らかになった。又生産計画では、カットの機能、アセンブリングの機能の有効性を確かめた。 3.造船のモデリングに関わる構造設計・生産設計の位置づけ 造船の設計・生産活動をシステム化或いは統合化の観点から検討した結果、プロダクト・スパイラルという概念を確立した。これは設計におけるデザイン・スパイラルの概念を拡張したものであり、1)構造機能の創出、2)構造の部品化 3)構造の構築 の3本柱から成立ち、単一モデルが1)→3)へ情報を獲得しながら情報量を増やし、情報の完成度を高めるものである。このスパイラルに沿って進むと、確実に製品モデルは進化する。 4.造船CIM実現のためのハ-ドウェア及びソフトウェア 上記の概念はエンジニアリングワ-クステ-ション上にのっているオブジェクト指向言語であるスモ-ルト-ク80によって実現されている。他のハ-ドウェア及びソフトウェアとの統合化も今後の課題の一つとなろう。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 野本 敏治: "製品モデルを用いた工作情報の獲得手法の検討" 日本造船学会論文集. 第168号. 615-622 (1990)
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[Publications] Toshiharu NOMOTO: "ADVANCED TECHNOLOGY IN WELDING,MATERIALS PROCESSING AND EVALUATION The 5TH International Symposium of the Japan Welding Society" CIM Modeling used in Design and Production Stage of Large Scale Structure. (1990)
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[Publications] Toshiharu NOMOTO: "INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON NEW JOINING OF MATERIALS" CIM Modeling used in Design and Production Stage of Large Scale Structure. 45-51 (1990)