1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本人の睡眠呼吸障害の実態把握と診断及び治療の標準化に関する集学的研究
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02304042
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
太田 保世 東海大学, 医学部, 教授 (90055939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 保 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00023771)
栗山 喬之 千葉大学, 医学部, 教授 (20009723)
久野 健志 京都大学, 医学部, 教授 (70170016)
戸川 清 秋田大学, 医学部, 教授 (40009444)
川上 義和 北海道大学, 医学部, 教授 (10001877)
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Keywords | 睡眠呼吸障害 / 診断基準 / 睡眠時無呼吸症候群 / 罹患率 / 無呼吸指数 |
Research Abstract |
本年度(平成4年度)が「日本人の睡眠呼吸障害の実態把握と診断及び治療の標準化に関する集学的研究」に関する研究の最終年度である。したがって、本年度は、研究のまとめである報告書の作成作業を平成5年1月完了を目標に、研究期間中に行ったアンケート調査の解析を推進した。この結果、報告書作成の準備作業は、平成5年2月27日の打ち合わせ会までに終了、各研究分担者の了解を得て、終了のはこびとなった。最終年度に明らかとなった点を、以下に列記する。すなわち、 1)現在広く用いられているStanford group提唱の診断基準を用いると、睡眠呼吸障害の一部を成す睡眠時無呼吸症候群の罹患率は、欧米のものと大きな相違がないこと、 2)欧米に比し、治療を要する睡眠呼吸障害症例数は圧倒的に少ないことから、臨床症状を加味し、無呼吸指数が10もしくは20/時間といった新たな診断基準を設け、治療の必要な睡眠呼吸障害患者の診断が可能なものとすること、 3)欧米で有効性の確立した経鼻持続陽圧呼吸が、本邦での睡眠呼吸障害の治療に用いられることは極めて少なく、早急な睡眠呼吸障害の普遍的治療指針の確立と、その普及が望まれること、 4)本研究では、本邦の睡眠呼吸障害の実態を解析してきたが、限られた時間内に必要充分な解析の実施は不可能だったため、このような研究は今後も継続し、睡眠呼障害のより詳細な解明が必要と思われた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Y.Ohta et al.: "Prevalance of risk factors for sleep apnea in Japan:A preliminary report" Sleep.
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[Publications] Y.Takasaki,Y.Ohta et al.: "Changes in diaphragmatic EMG activity during sleep in space" Am Rev Respin Dis.
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[Publications] M.Nishimura,Y.Kawakami et al.: "Effect of theophylline on brain tissue oxygenation during wormoxia and hypoxin in humans" J Appl Physiol.
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[Publications] C.Miura,T.Takishima,et al.: "Efficts of postyne on flow-volume curves during normocapnia and hypercapnig in patients with OSA" Thorax. 47. 524-528 (1992)
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[Publications] M.Tanaka,T.Kariyama et al.: "Effect of sustained hypoxia on rentilatory and heart rate responses in carotia body-resected humans" Jpn Ja Appl Physiol. 22. 81-87 (1992)
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[Publications] 高崎 雄司,太田 保世 他: "睡眠時無呼吸症候群" 肺と心. 39. 40-46 (1992)
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[Publications] 太田 保世 他: "日本人の睡眠時呼吸障害" 東海大学出版会, 200 (1993)