1991 Fiscal Year Annual Research Report
セルロ-ス誘導体を高分子担体とする生体関連物質の合成研究
Project/Area Number |
02403011
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
石戸 良治 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60016037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
釜池 和大 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (50214507)
川島 悦子 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (30057343)
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Keywords | アセチルセルロ-ス担体 / ジヒドロウリジン / 3ー(カルボキシ)プロピオニル基 / ポリ(ADPーリボ-ス) / 2′ーοー(αーDーリボフラノシル)アデノシン / 2′ーοー(αーDーリボフラノシル)化 / 5′ー末端リン酸 / 2ー[2ー(モノメトキシトリチルオキシ)エチルチオ]エチル基 |
Research Abstract |
1.酵母tRNA^<Phe>のDール-プ部の合成研究:ジヒドロウリジン(D)は、酸および特に塩基性条件下不安定であり、その安定性に適した保護基の選択と導入に関連して基礎的検討を行なった。Dは、オリゴマ-合成時に用いられる酸性条件で安定であること、1:1濃アンモニアーエタノ-ル溶液中室温下5時間で10%程分解することがChaixらにより報告せれていることから、5′ー位にジメトキシトリチル(DMTr)基、2′ー位にテトラヒドロピラニル(Thp)基という最も一般的な保護基を用いることにした。その導入法は、Dの安定性を考慮し、あらかじめ保護した2′ーοーThpウリジンをRhーH_2で還元し、2′ーοーThp Dを合成したのち、5′ーDMTr化し容易に目的とする5′ーοーDMTrー2′ーοーThp Dを得ることが出来た。 2.5′ー末端リン酸を含むオリゴリボヌクレオチドの合成研究:RNAリガ-ゼの基質となる5′ー末端リン酸を含むオリゴマ-(酵母tRNA^<AIa>の3′ー末端部11量体)の合成を検討し、5′ー末端リン酸の保護基として2ー[2ー(モノメトキシトリチルオキシ)エチルチオ]エチル基を含むヌクレオチドユニットを開発することができた。このユニットを含む4量体を液相法により合成したのち,アセチルセルロ-ス担体上標記11量体をブロック縮合法により合成することができた。またこの際、アセチルセルロ-ス担体上スペ-サ-として3ー(カルボキシ)プロピオニル基を用いて好結果が得られ、その有用性を見いだすことができた。 3.ポリ(ADPーリボ-ス)ならびに関連化合物の合成研究: 標記合成における際本的な化合物2′ーοー(αーDーリボフラノシル)アデノシンをアデノシンの2′ーοー(αーDーリボシル)化により合成することを計画し、合成中間体であるN^6ーベンゾイルー3′,5′ージーοーベンジルアデノシンならびに2,3,5ートリーοーベンジルーDーリボフラノ-スの合成を行なった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] S.Nishino,Y.Nagata,Y.Hasegawa,H.Yamamoto,K.Kamaike,and Y.Ishido: "Efficient Deanilidation of Phosphroanilidates by the Use of Nitrites and Acetic Anhydride" Heteroatom Chem.2. 187-196 (1991)
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[Publications] K.Kamaike,T.Ogawa,Y.Inoue,and Y.Ishido: "Further Improvement in Protecting Method for the Oligonucleotide Synthesis in Terms of a Cellulose Acetate Derivative as a Polymerーsupport" Nucleic Acids Res.Symp.Ser.24. 37-39 (1991)