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1991 Fiscal Year Annual Research Report

更年期より高年期にかけての男子性機能の研究

Research Project

Project/Area Number 02404065
Research InstitutionSapporo Medical College

Principal Investigator

熊本 悦明  札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045323)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 嘉一  札幌医科大学, 医学部, 助手 (50235420)
伊藤 直樹  札幌医科大学, 医学部, 助手 (60193504)
Keywords札幌大式性機能質問調査用紙 / 加齢性性機能低下 / 糖尿病性性機能低下 / 腎障害性性機能低下 / 脳内ド-パミン / 脳内アセチ-ルコリン
Research Abstract

中高年男性の性機能調査を前年度に引続き施行した。その際、今まで作成していた札幌医大式質問紙の解答形式がやや複雑であった点を改訂し、解答者に答え易し形に変更し、その上でのdata解析が従来のものとどの様な差が出るかを詳細に検討した。従来の10段階解答と比べ、今回の5段階解答でも全く同じ解析資料となることが統計学的分析で明らかになった。そこで新しい解析法による今までの資料の再整理を行い、札幌医大式質問紙をより使い易いものにすると共に、その基礎資料をまとめることが出来、今後さらなるfild surveyや個人診断への応用が可能になったと考えている。同時に今までの男性用調査のみでなく、女性用の性機能調査も、婦人科研究グル-プの協力を得て作成し、それを用いての調査も開始したので、近い将来、男女両性に亘る日本人の性機能の実態調査をまとめてゆく目安を立てることが出来た。
この調査用紙を用いて一般人口男性の性機能を若年から高年に亘る年齢推移も検討しつつ実態調査を進めると共に糖尿病症例・慢性透析施行症例における性機能低下の実態調査を行った。同時にその背景にある陰茎循環系及び神経系障害についても詳細に検討し、その障害原因の分析を行った。高齢者は主として血管系障害が、糖尿病・慢性透析ではそれに神経系障害が加わって勃起障害が起きていることが明らかになった。またそのような勃起障害に加え、性欲低下現象もかなりみられ、その様な心身両面からの性関連整理機能の低下が、上述の質問紙調査により明らかにされた性機能低下に結びつくことが確かめられた。
そのような臨床的調査に加えて、ネズミを用いての実験系で、脳内アミンやアセチ-ルコリンがどのような形で性機能と結びつくかの検討も行った。アミン系のド-パミンの低下が性行動性低下と強い関連性があり、またアセチ-ルコリンが全身的な行動活性と関連することを明らかにしている。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 三熊 直人: "視床下部ー下垂体ー精巣系の老化(第1報):視床下部機能の老化の研究" 日本不妊学会誌. 36. 648-654 (1991)

  • [Publications] 三熊 直人: "視床下部ー下垂体ー精巣系の老化(第2報):下垂体機能の老化の研究" 日本不妊学会誌. 36. 854-858 (1991)

  • [Publications] 三熊 直人: "視床下部ー下垂体ー精巣系の老化(第3報):精巣機能の老化の研究" 日本不妊学会誌. 37. 152-156 (1992)

  • [Publications] 佐藤 嘉一: "心理的ストレス負荷ラットの性行動の研究(第1報):ストレス負荷ラットによる性行動変化の検討" 日本泌尿器科学会誌. 83. 205-211 (1992)

  • [Publications] 佐藤 嘉一: "心理的ストレス負荷ラットの性行動の研究(第2報):雄型性行動の神経回路における脳内dopamine動態変化の検討" 日本泌尿器科学会誌. 83. 212-219 (1992)

  • [Publications] 熊本 悦明: "加齢と男性性機能低下" Gerontology. 4. 31-40 (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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