1991 Fiscal Year Final Research Report Summary
口腔癌の新しい診断ならび治療法に関する分子細胞生物学的研究
Project/Area Number |
02404072
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Okayama University (1990, 1992) Tokyo Medical and Dental University (1991) |
Principal Investigator |
榎本 昭二 東京医科歯科大学, 歯学部, 文部教官教授 (40013940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 文部教官教授 (60089951)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 文部教官教授 (50072989)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Keywords | 口腔癌 / 扁平上皮癌 / 無蛋白培地 / 骨吸収 / 血管新生抑制 / 腫瘍侵潤 / 増殖因子 / p53癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
我々が開発した完全合成無蛋白培地PF86ー1を用いた口腔癌細胞の無蛋白培養系を用い、その培養上清中に分泌された口腔癌の産生する物質についての検索を行った。 ^<45>Caで標識したマウス胎児頭頂骨の骨吸収実験系を用いて、口腔癌の産生する骨吸収促進因子の検索を行った。6種の無蛋白培養系の細胞株の1つCaPFの培養清中に、ILーIα,PTHrP,PDGFAAが存在することを見出した。そして6種の細胞株には、ILーIα,ILーIβ,PTHrP,TGFーα,TGHーβ,PDGFA Chainのいずれか、あるいはすべてのmRNA発現が認められた。また間質構成細胞の1つである血管内皮細胞を標的としてDNA合成能を測定したところ、6種の細胞株のうち、2種の培養上清中に強い抑制活性が認めれら、この活性は血管内皮細胞に特異的であり、線維芽細胞に対して無効果であった。この1つHSCー3PFの培養上清を材料にこの血管内皮細胞増殖抑制因子の精製を試みた。陰イオン交換、ゲル濾過クロストグラフィ-を用いて部分精製した現段階で、SDS PAGEによる分析からこの因子は分子量70Kもしくは90Kの蛋白質と推測できた。現在、脾内免疾法を用いこの因子の単クロ-ン抗体を作製中である。未知の物質である可能性も大きく、今後この因子と抗体を用いて、内皮細胞と癌の相互作用を解明してゆきたいと考えている。 癌遺伝子と口腔癌の臨床的特徴の関連を明らかにするため、癌遺伝子erbBー1,hstー1,intー2について増幅様式をサザンハイブリダイゼ-ション法にて検索した。その結果erbBー1は10株中2株にhstー1,intー2は5株に認められた。しかしその程度はerbBー1の方が明らかに高らかに高かった。また癌発症を考えらる面から、これら癌遺伝子及び癌抑制遺伝子の活性化あるいは不活性化を検索した。ras癌遺伝子の活性化は扁平上皮癌の発症に不可欠でないことを示した。またP53、抑制遺伝子は、細胞株、組織ともに1例を除く全例で構造異常が検出された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 立川 敬子: "口腔扁平上皮癌細胞の産生する骨吸収促進因子に関する研究" 日本口腔外科学会雑誌. 36. 964-978 (1990)
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[Publications] Kacchoing Lee.Mayumi Tanaka,et.al.: "EPIDERMAL GROWTH FACTOR STIMULATES THE ANCHORAGE-INDEPENDENT GROWTH OFHUMAN SQUAMOUS CELL CARCINOMAS OVEREXPRESSING ITS RECEPTORS." BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESERARCH COMMUNICATIONS. 168. 905-911 (1990)
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[Publications] Koichi Rikimaru,Hitomi Tada,et al.: "GROWTH OF THE MALIGNANT AND NONMALIGNANT HUMAN SQUANOUS CELL IN APROTEHIN-FREE DEFINED MEDIUM" IN VITRO Cellular & Developmental Biology. 26. 849-856 (1990)
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[Publications] 立川 敬子,榎本 昭二: "扁平上皮癌の産生する生理活性物質" 口腔病学会雑誌. 58. 633 (1991)
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[Publications] 力丸 浩一,増原 裕巳 他: "ヌ-ドマウス移植扁平上皮癌の増殖に対するヒトEGFの影響" 日本口腔外科学会雑誌. 38. 23-28 (1992)
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[Publications] 戸田 ひとみ: "口腔扁平上皮癌細胞株の産生する血管内皮細胞増殖抑制因子" 歯科基礎医学会雑誌. 34. 126-140 (1992)