1991 Fiscal Year Annual Research Report
「刺激・反応等価格(equivalence)」に関する実験的行動分析
Project/Area Number |
02451017
|
Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
小川 隆 明星大学, 人文学部, 教授 (30050850)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真辺 一近 明星大学, 人文学部, 助手 (80209676)
山本 淳一 明星大学, 人文学部, 専任講師 (60202389)
小美野 喬 明星大学, 人文学部, 教授 (00062323)
菅野 衷 明星大学, 人文学部, 教授 (60062311)
|
Keywords | 実験的行動分析 / 刺激等価性 / 反応等価性 / 音声オペラント / 色のプロトタイプ / 発達障害児 / デンショバト / セキセイインコ |
Research Abstract |
1ー1.発達障害児および健常児・者における刺激等価性の検討(1)弁別的特徴が抽出されにくい顔の表情の静止画像を用いて、刺激等価性の成立条件の検討を行った。○健常成人では、反射律、推移律に比べて対称律の成立がやや困難であり、また、各表情により条件性弁別の成立のしやすさにかたよりがみられた。○聾精神遅滞児では、実際の表情刺激間での条件性弁別と、実際の表情刺激と記号との間の条件性弁別の成績との比較を行った。○自閉児では、反射律、対称律の成立を検討するための実施を実験した。(2)健常成人における確率条件性弁別訓練後の対称律成立の検討を行った。確率条件がP=1の場合のみ対称律が見いだされた。 1ー2.聾精神遅滞児における反応等価性の検討 複数の反応モ-ド(手話と文字選択)間で反応等価性の成立が見られた。 2ー1.動物(ハトとセキセイインコ)における刺激等価性の検討(1)反射律の基礎的な要素であるプロトタイプが色刺激で存在するか、デンショバトを用いてGO/NO GO型遅延見本合わせ課題で検討した。(2)ゼロ秒遅延見本合わせ課題において、各見本刺激への反応を2種の強化スケジュ-ルで強化することにより、見本刺激への分化的媒介反応の対称律の成立におよぼす効果をデンショバトで検討した。(3)セキセイインコを用いて視覚刺激間の対称律の成立の有無の検討を行った結果、プロ-ブテストが進行するのにともなった正答率の上昇が見られた。(4)聴覚刺激を媒介としたときの視覚刺激間の刺激等価性成立の有無の検討をセキセイインコを用いて行った。 2ー2.動物(セキセイインコ」における反応等価性の検討を行うため、基本的強化スケジュ-ル下の音声オペラントの検討を行った。
|